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2020/09/30 13:31

香港前場:ハンセン1.2%高で反発、上海総合は0.5%上昇 無料記事

 30日前場の香港マーケットは値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比273.94ポイント(1.18%)高の23549.47ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は155.25ポイント(1.67%)高の9436.77ポイントとそろって反発した。半日の売買代金は522億1600万香港ドルとなっている(29日前場は458億2100万香港ドル)。
 中国景気の持ち直しが意識される流れ。朝方公表された9月の中国製造業PMI(国家統計局などが集計・発表)は、市場予想以上に前月から改善した。同月の非製造業PMIは、低下予想に反して前月実績を上回っている。また、世界銀行は9月28日、中国の2020年の国内総生産(GDP)成長率予想を2.0%と予測し、7月時点の予測値(1.6%)から上方修正した。
 なお、香港・本土では、あすから国慶節連休(本土市場は10月1〜8日休場、香港は1〜2日休場)がスタートする。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、中国政府系デベロッパーの華潤置地(1109/HK)が5.9%高、不動産デベロッパー大手の碧桂園HD(2007/HK)が4.0%高、電子商取引(Eコマース)中国最大手の阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)が3.2%高、スマートフォン中国大手の小米集団(シャオミ・コーポレーション:1810/HK)が3.0%高と上げが目立った。
 セクター別では、中国の銀行が高い。中国郵政儲蓄銀行(1658/HK)が3.5%、交通銀行(3328/HK)が2.5%、招商銀行(3968/HK)が2.0%、中国工商銀行(1398/HK)が1.8%ずつ上昇した。前日の相場では、不動産向け融資の引き締め観測を嫌気し軒並み下落していたが、本日は見直し買いが入っている。足もとの下落基調を受け、2020年予想PBRは5大銀行すべてで1倍を割り込み、上場来の低水準を記録していた。
 医薬関連の銘柄群も物色される。中国医療集団(8225/HK)が10.4%高、金斯瑞生物科技(1548/HK)が3.1%高、康希諾生物(カンシノ・バイオロジクス:6185/HK)が2.6%高、緑葉製薬集団(2186/HK)が2.4%高、翰森製薬集団(3692/HK)が2.3%高で引けた。
 他の個別株動向では、不動産デベロッパー大手の中国恒大集団(3333/HK)が14.7%高と急伸。同社は29日引け後、71.94%出資する恒大物業集団有限公司について、同日付で香港証券取引所に分離上場を申請したと発表した。
 半面、医療アプリ「平安好医生」を運営する平安健康医療科技(1833/HK)は7.4%安と急反落。同社は9月30日、第三者割当増資の計画を発表した。
 一方、本土マーケットは続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.45%高の3238.87ポイントで前場の取引を終えた。消費関連株が高い。医薬品株、ハイテク株、銀行株、自動車株、インフラ関連株なども買われた。半面、不動産株は安い。エネルギー株、公益株、運輸株、素材株、保険・証券株も売られた。



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