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2020/10/07 13:34

香港前場:ハンセン0.5%高で4日続伸、科技指数は1.3%上昇 無料記事

 7日前場の香港マーケットは値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比111.32ポイント(0.46%)高の24091.97ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は31.91ポイント(0.33%)高の9568.40ポイントとそろって4日続伸した。半日の売買代金は509億8000万香港ドルとなっている(6日前場は498億香港ドル)。
 ハイテクやITの「ニューエコノミー」関連が相場をけん引する展開。ハンセン科技指数が1.3%高と上昇した。組み入れ上位の銘柄では、阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)が2.2%高、騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が0.8%高、美団点評(メイトゥアン・ディエンピン:3690/HK)が2.3%高で取引を終えている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、上記したアリババのほか、アップルに部品供給する光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)と小型電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(AACテクノロジーズ・ホールディングス:2018/HK)がそれぞれ3.9%高、2.1%高と上げが目立った。アップルが7日、10月13日(米時間)にスペシャルイベントを開催すると速報したことが刺激。iPhoneの新製品が発表されると見込まれるな中、部品受注の思惑が高まった。
 セクター別では、半導体が高い。ASMパシフィック・テクノロジー(522/HK)が4.8%、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が3.9%、華虹半導体(1347/HK)が2.3%ずつ値を上げた。
 ただ、上値は限定的。指数は安く推移する場面もみられている。米景気対策の遅れが懸念され、昨夜の米株が急反落したことを嫌気した。トランプ米大統領は6日、新型コロナウイルス対策に向けた追加の経済対策に関し、11月の大統領選後まで与野党協議を停止するよう交渉担当者に指示したとツイッターに投稿。公的支援の打ち切りなどが警戒された。
 非鉄や建材、鉄鋼など景気動向に敏感な素材セクターがさえない。新疆新キン鉱業(3833/HK)が1.5%安、金川集団国際資源(2362/HK)が1.3%安、中国西部水泥(西部セメント:2233/HK)が1.7%安、北京金隅集団(BBMG:2009/HK)が1.4%安、鞍鋼(347/HK)が1.9%安、鞍山鋼鉄(323/HK)が1.0%安で引けた。
 医薬品セクターの一角も安い。四環医薬HD集団(460/HK)が3.6%、百済神州(ベイジーン:6160/HK)が2.7%、康希諾生物(カンシノ・バイオロジクス:6185/HK)が2.4%、金斯瑞生物科技(1548/HK)が1.5%ずつ下落した。
 一方、本土マーケットは国慶節に伴い、今週8日まで休場。翌9日に取引再開する。

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