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2019/05/14 13:32

香港前場:ハンセン1.6%安で反落、上海総合は0.4%下落 無料記事

 休場明け14日前場の香港マーケットは値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比452.48ポイント(1.58%)安の28097.76ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が183.45ポイント(1.68%)安の10747.60ポイントとそろって反落した。半日の売買代金は717億2500万香港ドルとなっている(10日前場は677億300万香港ドル)。
 米中貿易戦争の警戒感が強まるなかで、投資家心理が悪化。米国による制裁関税「第3弾」発動を受け、中国国務院は13日、昨年9月に追加関税の対象とした600億米ドル(約6兆5600億円)分の米国製品について、関税率を引き上げると発表した。これに対し、米政権は13日、「携帯電話など約3000億米ドル分の中国製品に、最大で25%の関税を課す」とした制裁関税「第4弾」の実施を正式に表明している。
 ハンセン指数の構成銘柄では、万洲国際(WHグループ:288/HK)と金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)、銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)がそろって5.2%安、創科実業(テクトロニック・インダストリーズ:669/HK)が4.1%安と下げが目立った。ブタ肉生産で世界トップの万洲国際と電動工具メーカー大手の創科実業は米国での売り上げ比率が大きいだけに、米中対立による業績悪化が懸念されている。
 業種別では、中国の金融が安い。海通証券(6837/HK)が4.7%、華泰証券(6886/HK)が4.1%、中信証券(6030/HK)が3.8%、新華人寿保険(1336/HK)が3.4%、中国人寿保険(2628/HK)が3.3%、中国建設銀行(939/HK)が2.5%、中国工商銀行(1398/HK)が2.4%ずつ下落した。
 空運・海運セクターも売られる。中国南方航空(1055/HK)と中国国際航空(753/HK)がそろって7.2%安、中国東方航空(670/HK)が6.8%安、中遠海運HD(1919/HK)が5.6%安、中遠海運能源運輸(1138/HK)が4.5%安、太平洋航運集団(2343/HK)が3.4%安で引けた。
 不動産セクターもさえない。雅居楽集団HD(3383/HK)が4.0%安、中国金茂HD(817/HK)が3.6%安、広州富力地産(2777/HK)が3.0%安、保利置業集団(119/HK)が2.7%安、碧桂園HD(2007/HK)が2.5%安と値を下げた。
 本土マーケットは続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.36%安の2893.35ポイントで前場の取引を終えた。海運・空運株が安い。消費関連株、インフラ関連株、ハイテク株、自動車株、不動産株なども売られた。半面、金融株の一角は物色されている。


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