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2019/01/25 17:35

香港前場:ハンセン1.3%高で3日続伸、上海総合は0.6%上昇 無料記事

 25日前場の香港マーケットは値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比363.00ポイント(1.34%)高の27483.98ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が157.31ポイント(1.47%)高の10848.31ポイントとそろって3日続伸した。半日の売買代金は576億3400万香港ドルにやや拡大している(24日前場は460億4000万香港ドル)。
 中国の景気対策に対する期待感が追い風。中国経済の鈍化懸念がくすぶるなか、当局は景気テコ入れ策を相次いで打ち出している。直近では、金融当局が24日、各商業銀行が発行した永久債の流動性を高めるため、「中央銀行手形スワップ(CBS)」を新たに創設すると発表した。銀行の「資本増強」と「与信拡大」を支援する。保険会社による投資も認めた。
 ハンセン指数の構成銘柄では、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が5.9%高、不動産デベロッパー大手の碧桂園HD(2007/HK)が4.7%高、マカオ・カジノの銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が3.9%高と上げが目立った。このほか、インターネットサービス中国最大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が2.9%高と4日ぶりに反発。中国の国家新聞出版広電総局が24日、オンラインゲーム配信許可審査の結果を報告し、今月13日付でテンセントの2作品を含む計95タイトルを認可したことが支援材料となった。
 業種別では、中国の保険と銀行が高い。中国人寿保険(チャイナライフ:2628/HK)と中国太平洋保険集団(2601/HK)がそろって3.0%、新華人寿保険(1336/HK)が2.2%、中国工商銀行(1398/HK)が2.4%、中国農業銀行(1288/HK)と中国建設銀行(939/HK)がそろって1.9%ずつ上昇した。
 中国不動産セクターもしっかり。上記した碧桂園のほか、万科企業(2202/HK)が4.1%高、中国金茂HD(817/HK)が3.3%高、中国海外発展(688/HK)と保利置業集団(119/HK)がそろって2.0%高と値を上げた。
 設備・工事、基地局などの通信関連や半導体の銘柄群も物色される。中国通信服務(552/HK)が1.5%高、中国鉄塔(788/HK)が4.2%高、ASMパシフィック・テクノロジー(522/HK)が6.8%高と買われた。需要増の思惑が高まっている。北京市が発表した5G(第5世代移動通信)産業の支援策について、同様の政策が他エリアに広がるとみられた。
 本土マーケットも3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.57%高の2606.58ポイントで前場の取引を終えた。金融株が相場をけん引。消費関連株、自動車株、インフラ関連株、不動産株、資源・素材株、空運株なども値上がりした。



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