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2019/01/23 13:22

香港前場:ハンセン0.1%高で反発、上海総合も0.1%上昇 無料記事

 23日前場の香港マーケットは小幅に値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比16.45ポイント(0.06%)高の27021.90ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が34.90ポイント(0.33%)高の10648.38ポイントとそろって反発した。半日の売買代金は447億香港ドルとなっている(22日前場は477億3500万香港ドル)。
 売り先行後に買い戻される流れ。米中関係の悪化懸念は引き続き重しとなったものの、中国の景気テコ入れ策に対する期待感が相場を支えている。中国人民銀行(中央銀行)は23日、新設したばかりの金融政策ツール「ターゲット中期貸出ファシリティ(Targeted Medium-term Lending Facility:TMLF)」を通じ、初めての資金供給を実施したと発表した。
 ハンセン指数の構成銘柄では、通信キャリア大手の中国聯通(チャイナ・ユニコム:762/HK)が3.2%高、中国政府系の華潤電力HD(836/HK)が2.7%高と上げが目立った。
 業種別では、キャリアや設備・工事、基地局などの通信関連が高い。上記した中国聯通のほか、中国電信(728/HK)が4.8%、中国移動(941/HK)が1.2%、京信通信系統HD(2342/HK)が8.5%、中国鉄塔(788/HK)が6.9%、中国通信服務(552/HK)が4.6%、中興通訊(ZTE:763/HK)が1.2%ずつ上昇した。北京市は22日、「5G産業発展行動案」を公表。北京市の重要拠点では、2022年までに累計300億人民元が投資され、産業規模が約2000億人民元に上ると予測した。恩恵を受ける周辺産業を含めた産業規模については、1兆人民元の大台を超えるとみている。
 中国自動車セクターもしっかり。長城汽車(2333/HK)が5.4%高、華晨中国汽車HD(1114/HK)が4.4%高、北京汽車(BAICモーター:1958/HK)と比亜迪(BYD:1211/HK)がそろって1.7%高で引けた。
 他の個別株動向では、食肉・ハム加工大手の中国雨潤食品集団(1068/HK)が26.5%高と急騰。同社は22日、創業者で名誉主席の祝義材氏について、検察当局による軟禁状態が解除されたと報告した。
 本土マーケットも反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.07%高の2581.62 ポイントで前場の取引を終えた。金融株が高い。発電株、インフラ関連株、建材株、自動車株なども買われた。半面、ハイテク株、医薬品株、不動産株、消費関連株はさえない。



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