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2018/08/20 13:29

香港前場:ハンセン0.9%高で続伸、上海総合は0.1%上昇 無料記事

 週明け20日の香港マーケットは値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比244.25ポイント(0.90%)高の27457.66ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が80.45ポイント(0.77%)高の10594.28ポイントとそろって続伸した。半日の売買代金は484億2100万香港ドルにやや縮小している(17日前場の売買代金は533億8700万香港ドル)。
 米中通商交渉の進展期待が支え。米紙は17日、「貿易摩擦の解消を目指し、米国と中国の通商担当者は11月の首脳会談を模索している」と報道している。また、今月22〜23日には次官級レベルの協議が開かれる予定だ。
 ハンセン指数の構成銘柄では、石油大手の中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が3.2%高、中国政府系デベロッパーの華潤置地(1109/HK)が3.0%高、マカオ・カジノの金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が2.8%高と上げが目立った。金沙中国に関しては、カジノ同業の永利澳門(ウィン・マカオ:1128/HK)が中間9割増益を発表したことが材料視される。永利澳門株は8.1高と急伸し、同業他社株に買いが波及した。
 セメントや鉄鋼など素材セクターもしっかり。安徽海螺水泥(安徽コンチセメント:914/HK)と華潤水泥HD(1313/HK)がそろって4.1%高、中国建材(3323/HK)が4.0%高、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が3.8%高、鞍鋼(347/HK)が2.7%高と値を上げた。
 紙・パルプ、空運セクターも高い。玖龍紙業(2689/HK)が4.9%、理文造紙(2314/HK)が1.9%、中国南方航空(1055/HK)と中国東方航空(670/HK)がそろって6.6%、中国国際航空(753/HK)が4.5%ずつ上昇した。紙製品各社は原料を輸入し、空運各社は米ドル建て債務の比率が高いため、人民元相場の下げ一服が好感されている。中国人民銀行(中央銀行)は朝方、人民元レートの対米ドル基準値を2営業日続けて元高方向に設定した。
 他の個別株動向では、デジタルコンテンツ配信会社のA8新媒体集団(A8ニュー・メディア・グループ:800/HK)が7.1%高と大幅続伸。同社は17日引け後、2018年6月中間期の業績予告を発表し、純利益が前年同期比で3倍強に拡大するとの見通しを示した。
 半面、中堅製薬会社の麗珠医薬集団(1513/HK)は6.2%安と急落。同社の中間業績は3割増益と堅調だったものの、1〜9月期は特殊要因はく落で8割減益に落ち込むとの見通しが嫌気された。
 一方、本土マーケットは6日ぶり反発。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.11%高の2671.93ポイントで前場の取引を終えた。金融株が上げを主導する。石油・石炭株、セメント株、ハイテク株の一角なども買われた。半面、医薬株、ゼネコン株、消費関連株、不動産株は値下がりしている。



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