/ 詳細
検索 (期間指定)
期間
亜州リサーチFacebook公式ページ 亜州リサーチYoutube公式チャンネル

2018/09/17 13:25

香港前場:ハンセン1.6%安で3日ぶり反落、上海総合は1.1%下落 無料記事

 週明け17日の香港マーケットは値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比429.83ポイント(1.58%)安の26856.58ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が151.31ポイント(1.43%)安の10423.86ポイントとそろって3日ぶりに反落した。半日の売買代金は368億9000万香港ドルに縮小している(14日前場の売買代金は474億3600万香港ドル)。
 米中貿易摩擦の激化懸念が再燃。米メディアは14日、「トランプ米大統領が制裁関税第3弾(中国製品2000億米ドル相当を対象)の準備をするよう側近に指示した」と報じた。報道によれば、詳細は17日にも発表されるという。また米紙は16日、「追加関税が発動された場合、中国は米国との貿易協議を拒否する可能性がある」と伝えた。ムニューシン米財務長官は先ごろ、貿易問題を巡る米中閣僚級会議を開くことを中国側に提案。これに対して中国商務部は、米国の招きを歓迎する意向を示していた。
 ハンセン指数の構成銘柄はほぼ全面安(50のうち49が下落)。小型電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(2018/HK)が5.8%安、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が4.7%安、抗生物質・ビタミンC生産の石薬集団(1093/HK)が4.4%安、バイオ製薬・中医薬メーカーの中国生物製薬(1177/HK)が4.0%安と値下がり率上位に並んだ。
 業種別では、海運・港湾がさえない。中遠海運発展(2866/HK)が2.9%安、中遠海運能源運輸(1138/HK)が2.4%安、中遠海運港口(1199/HK)が2.6%安、招商局港口HD(144/HK)が2.4%安で引けた。
 小売や食品・飲料の消費関連セクターも安い。百盛商業集団(パークソン・リテール:3368/HK)が6.3%、統一企業中国HD(220/HK)が5.2%、康師傅HD(322/HK)が3.9%、中国蒙牛乳業(2319/HK)が3.1%、青島ビール(168/HK)が2.1%ずつ下落した。
 本土系不動産セクターも売られる。華潤置地(1109/HK)と雅居楽集団HD(3383/HK)がそろって2.6%安、中国海外発展(688/HK)が2.1%安、保利置業集団(119/HK)が1.8%安と値を下げた。
 本土マーケットは続落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比1.06%安の2653.15ポイントで前場の取引を終えた。資源・素材株が安い。ゼネコン株、不動産株、金融株、ハイテク株、医薬株、消費関連株など幅広く売られている。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース