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2018/10/23 17:46

香港前場:ハンセン2.0%安で3日ぶり反落、上海総合は1.4%下落 無料記事

 23日の香港マーケットは値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比530.32ポイント(2.03%)安の25622.83ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は184.21ポイント(1.76%)安の10306.46ポイントとそろって3日ぶりに反落した。半日の売買代金は515億9500万香港ドルに縮小している(22日前場の売買代金は626億7400万香港ドル)。
 外部環境の不透明感が嫌気された。イタリアの財政問題や、米国とサウジアラビアの関係悪化を警戒し、昨夜のNYダウは下落している。時間外取引のダウ先物安や、この日の本土株安をにらみながら、香港の各指数は下げ幅を徐々に広げた。
 ハンセン指数の構成銘柄では、マカオ・カジノと本土系不動産の下げが目立つ。銀河娯楽集団(27/HK)が6.3%安、金沙中国(1928/HK)が4.3%安、華潤置地(1109/HK)が5.7%安、碧桂園HD(2007/HK)が4.8%安で引けた。そのほか携帯通信キャリア中国最大手の中国移動(チャイナ・モバイル:941/HK)が3.2%安と続落。同社が22日引け後に公表した今年1〜9月期の業績で、純利益が3%増と伸び悩んだことが嫌気された。
 業種別では、医薬が安い。康哲薬業HD(867/HK)が8.7%、広州白雲山医薬集団(874/HK)が4.7%、中国生物製薬(1177/HK)と薬明生物技術(2269/HK)がそろって3.9%、石薬集団(1093/HK)が3.7%ずつ下落した。
 中国の自動車セクターも売られる。北京汽車(BAICモーター:1958/HK)が7.5%安、長城汽車(2333/HK)が4.8%安、華晨中国汽車HD(1114/HK)が4.4%安、吉利汽車HD(175/HK)が4.0%安、広州汽車集団(2238/HK)が3.9%安、比亜迪(BYD:1211/HK)が3.7%安、東風汽車集団(489/HK)が2.8%安と値を下げた。
 半面、好業績銘柄の一角は物色される。1〜9月期の純利益が前年同期比で倍増したことを手がかりに、通信キャリア大手の中国聯通(チャイナ・ユニコム:762/HK)が1.1%上昇した。
 本土マーケットは3日ぶり反落。主要指標の上海総合指数は、前日比1.37%安の2618.42ポイントで前場の取引を終えた。金融株が下げを主導する。資源・素材株、消費関連株、ハイテク株、医薬株、不動産株など幅広く売られた。


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