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2018/11/19 13:24

香港前場:ハンセン0.4%高で3日続伸、上海総合は0.2%上昇 無料記事

 週明け19日前場の香港マーケットは小幅に値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比106.57ポイント(0.41%)高の26290.10ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が29.48ポイント(0.28%)高の10613.25ポイントとそろって3日続伸した。半日の売買代金は444億5300万香港ドルとなっている(16日前場の売買代金は433億3400万香港ドル)。
 米金利の低下が好感される。クラリダ米連邦準備理事会(FRB)副議長が米CNBCの番組で、利上げ加速に慎重なスタンスを示すなか、先週末の米10年債利回りは5日連続で下落した。人民元安の進行一服も、プラス材料として意識されている。ただ、上値は限定的。ベンス米副大統領は18日、習近平国家主席と2回会談し、「関係改善の希望を伝えた」とコメントしたものの、両国関係の不透明感は依然として続いている。両者が参加したアジア太平洋経済協力会議(APEC)の首脳会議では、米中が通商政策で折り合わず、首脳宣言採択が初めて断念された。香港の各指数はマイナス圏で推移する場面もみられている。
 ハンセン指数の構成銘柄では、ハイテクと香港不動産の上げが目立つ。瑞声科技HD(2018/HK)が5.5%高、舜宇光学科技(2382/HK)が3.9%高、恒隆地産(101/HK)が2.5%高、新鴻基地産発展(16/HK)が2.4%高で引けた。
 中国不動産セクターも高い。雅居楽集団HD(3383/HK)が4.7%、万科企業(2202/HK)が4.5%、中国恒大集団(3333/HK)が2.8%、中国金茂HD(817/HK)が2.6%、保利置業集団(119/HK)が2.4%、華潤置地(1109/HK)が2.3%ずつ上昇した。「大都市の一部で第3四半期に住宅ローン金利が値下がりし、貸し出しも増えた。2019年には不動産引き締めがやや緩和されるだろう」などとする現地メディア報道などが好感されている。
 医薬セクターもしっかり。康哲薬業HD(867/HK)が5.3%高、薬明生物技術(2269/HK)が3.1%高、石薬集団(1093/HK)が2.0%高、中国生物製薬(1177/HK)と広州白雲山医薬集団(874/HK)がそろって1.9%高と値を上げた。
 半面、小売や食品・飲料の消費セクターはさえない。百盛商業集団(パークソン・リテール:3368/HK)が2.9%安、金鷹商貿集団(ゴールデン・イーグル・リテール:3308/HK)が1.3%安、中国雨潤食品集団(1068/HK)が7.4%安、中国蒙牛乳業(2319/HK)が2.4%安と値を下げた。
 一方、本土マーケットは3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.22%高の2685.10ポイントで前場の取引を終えた。不動産株が高い。金融株、医薬株、エネルギー株の一角も買われた。半面、ハイテク株、自動車株、運輸株、素材株、インフラ関連株の一角は値下がりしている。



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