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2019/03/01 13:27

香港前場:ハンセン0.5%高で4日ぶり反発、上海総合は0.1%上昇 無料記事

 1日前場の香港マーケットは値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比127.65ポイント(0.45%)高の28760.83ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が101.59ポイント(0.89%)高の11469.04ポイントとそろって4日ぶりに反発した。半日の売買代金は560億3400万香港ドルとなっている(2月28日前場は592億700万香港ドル)。
 中国の政策期待が強まる流れ。来週5日に開幕する全国人民代表大会(全人代、国会に相当)では、減税や金融緩和などの刺激策が打ち出される見通しだ。海外マネーの本土流入期待も高まる。指数算出の米MSCIは昨夜、グローバル株価指数のA株組み入れ比率を5%→20%に引き上げると発表した。新規資金として、4000億〜5000億人民元がA株市場に流入するとの見方もある。
 ハンセン指数の構成銘柄では、通信キャリア大手の中国聯通(チャイナ・ユニコム:762/HK)が4.0%高、中国ニット衣料最大手の申洲国際集団HD(2313/HK)が3.7%高、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が2.3%高、生命保険事業で中国最大手の中国人寿保険(チャイナライフ:2628/HK)が2.1%高と上げが目立った。
 業種別では、証券ブローカーが高い。広発証券(1776/HK)が4.2%、中国銀河証券(6881/HK)が3.6%、華泰証券(6886/HK)と申万宏源(218/HK)がそろって3.1%、海通証券(6837/HK)が2.5%ずつ上昇した。
 セメントや鉄鋼の素材セクターもしっかり。安徽海螺水泥(安徽コンチセメント:914/HK)が2.6%高、中国建材(3323/HK)と華潤水泥HD(1313/HK)がそろって1.8%高、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が3.2%高、鞍鋼(347/HK)が2.2%高と値を上げた。
 決算動向を手がかりにした物色もみられる。鉄道保線機械で国内最大手の中国鉄建高新装備(1786/HK)が2.5%高と反発。通期利益の2.8倍増を好感した。マカオ・カジノの澳門博彩HD(SJMホールディングス:880/HK)も3.8%高と値上がり。通期業績の45%増益に加え、期末配当の増額が材料視された。
 本土マーケットも反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.14%高の2945.05ポイントで前場の取引を終えた。金融株が上げを主導。消費関連株、資源・素材株、公益株も買われた。半面、ハイテク株や医薬品株、不動産株、自動車株などは売られている。



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