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2018/11/26 17:37

香港大引:ハンセン1.7%高で反発、不動産セクターに買い 無料記事

 週明け26日の香港マーケットは値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比448.50ポイント(1.73%)高の26376.18ポイントと反発し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が133.00ポイント(1.28%)高の10521.53ポイントと3日ぶりに反発した。売買代金は740億9600万香港ドルに拡大している(23日の売買代金は595億4200万香港ドル)。
 米金利の先高観後退が支援材料。「米連邦準備理事会(FRB)の高官が利上げサイクル終えんの可能性に言及した」と先週報じられるなか、米10年債利回りは足元で約1カ月ぶりの低い水準で推移している。グローベックスのダウ先物高をにらみながら、香港の各指数は上げ幅を徐々に広げた。
 ハンセン指数の構成銘柄では、香港系不動産の上げが目立つ。新世界発展(17/HK)が3.7%高、信和置業(83/HK)が3.3%高、恒基兆業地産(12/HK)が2.9%高、新鴻基地産発展(16/HK)と長江実業集団(1113/HK)がそろって2.8%高で引けた。香港は金融政策で米国に追随するだけに、香港域内の金利も低下すると期待されている。
 本土系不動産セクターもしっかり。中国恒大集団(3333/HK)が4.7%高、碧桂園HD(2007/HK)が2.4%高、万科企業(2202/HK)と中国海外発展(688/HK)がそろって2.1%高と値を上げた。
 食品・飲料の消費関連セクターも物色される。中国旺旺HD(151/HK)が3.5%高、統一企業中国HD(220/HK)が3.4%高、康師傅HD(ティンイー:322/HK)が2.9%高と買われた。
 マカオ・カジノセクターも高い。銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が4.4%、永利澳門(ウィン・マカオ:1128/HK)が3.8%、澳門博彩HD(SJMホールディングス:880/HK)が2.7%、金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が2.1%ずつ上昇した。
 一方、本土マーケットは3日続落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.14%安の2575.81ポイントで取引を終えた。エネルギー関連株に売りが先行。非鉄株や鉄鋼株、ゼネコン株、自動車株、消費関連株、不動産株なども売られた。半面、第5世代(5G)ネットワークの関連銘柄はしっかり。銀行株や保険株、運輸株の一角なども値上がりした。上海市場の代表銘柄で構成される「上海50A株指数」は、0.1%高とプラス圏で取引を終えている。



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