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2018/12/17 13:21

香港前場:ハンセン0.03%高で反発、上海総合は0.01%上昇 無料記事

 週明け17日前場の香港マーケットは小幅に値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比7.60ポイント(0.03%)高の26102.39ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が27.23ポイント(0.26%)高の10386.66ポイントとそろって反発した。半日の売買代金は311億7000万香港ドルとなっている(14日前場は342億3300万香港ドル)。
 中国の政策期待が支え。先週公表された中国の景気指標が総じて下振れするなか、「当局は景気テコ入れ策に本腰を入れる」との見方が強まった。明日18日に中国で「改革開放40周年式典」が開かれ、19〜21日には「中央経済工作会議」が開催される予定。一段の減税推進、財政支出の拡大が示されるとの観測が流れている。ただ、上値は重い。欧州や米国の景気先行指数が悪化し、先週末の欧米株マーケットが軒並み急落したことがマイナスだ。
 本土系銀行セクターが相場を主導。交通銀行(3328/HK)が1.2%高、中国工商銀行(1398/HK)が1.1%高、中国農業銀行(1288/HK)が0.9%高で引けた。
 キャリアや設備・工事、基地局運営などの通信関連セクターもしっかり。中国電信(728/HK)が1.3%高、中国移動(941/HK)が1.1%高、中国通信服務(552/HK)が3.6%高、中国鉄塔(チャイナ・タワー:788/HK)が3.7%高と値を上げた。
 ゼネコンや建機のインフラ関連セクターも物色される。中国交通建設(1800/HK)が1.6%高、中国鉄建(1186/HK)が1.5%高、中国中鉄(390/HK)が0.7%高、中国龍工HD(ロンキン・ホールディングス:3339/HK)が2.5%高、中聯重科(1157/HK)が0.7%高と買われた。
 他の個別株動向では、香港拠点の証券ブローカー、申万宏源(218/HK)が8.9%高と急伸(一時17.7%高)。親会社に対し、プレミア価格(14日終値比プラス30.9%)で新株を割り当てると発表したことが刺激材料だ。
 半面、中国自動車セクターは安い。華晨中国汽車HD(1114/HK)が3.4%、比亜迪(BYD:1211/HK)が3.3%、吉利汽車HD(175/HK)が2.6%、北京汽車(BAICモーター:1958/HK)が1.1%ずつ下落した。中国汽車工業協会(CAAM)が2018年新車販売の予測について、当初の予想を下方修正し、マイナス成長に落ち込むと予想したことなどがネガティブ材料となっている。
 一方、本土マーケットは小反発。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.01%高の2593.99ポイントで前場の取引を終えた。インフラ関連株、エネルギー株、銀行株などが上昇する。半面、医薬株、消費関連株、ハイテク株の一角は売られた。


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