/ 詳細
検索 (期間指定)
期間
亜州リサーチFacebook公式ページ 亜州リサーチYoutube公式チャンネル

2018/11/01 13:27

香港前場:ハンセン1.8%高で続伸、上海総合は1.1%上昇 無料記事

 1日の香港マーケットは値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比460.28ポイント(1.84%)高の25439.97ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が168.48ポイント(1.66%)高の10307.11ポイントとそろって続伸した。半日の売買代金は701億9600万香港ドルに拡大している(10月31日前場の売買代金は550億6700万香港ドル)。
 中国の政策期待と米市場のハイテク株高が相場の支えとなる展開。中国共産党中央政治局は10月31日の会議で、景気下押し圧力が高まっていると指摘したうえで、追加的な経済支援策が必要との認識を示している。昨夜の米株市場では、1株利益が予想を上回ったフェイスブックが急伸し、他のハイテク株にも買いが波及した。
 ハンセン指数の構成銘柄では、不動産デベロッパー大手の碧桂園HD(2007/HK)が8.9%高、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が7.6%高、中国政府系デベロッパーの華潤置地(1109/HK)が7.5%高、バイオ製薬・中医薬メーカーの中国生物製薬(1177/HK)が7.0%高、小型電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(2018/HK)が6.0%高と上げが目立った。
 業種別では、中国の不動産が高い。上記の碧桂園HDや華潤置地のほか、万科企業(2202/HK)と雅居楽集団HD(3383/HK)がそろって7.7%、中国恒大集団(3333/HK)が6.3%、中国金茂HD(817/HK)が5.8%、中国海外発展(688/HK)が5.3%ずつ値を上げた。当局は近く不動産規制を緩和する――との観測が流れている。
 ゼネコンやセメント、建機などインフラ建設セクターも急伸。中国中鉄(390/HK)が4.9%高、中国鉄建(1186/HK)が4.8%高、中国交通建設(1800/HK)が4.2%高、中国建材(3323/HK)が9.3%高、華潤水泥HD(1313/HK)が7.1%高、安徽海螺水泥(安徽コンチセメント:914/HK)が5.8%高、中聯重科(1157/HK)が5.6%高、中国龍工HD(3339/HK)が4.5%高で引けた。セメント各社については、市況の騰勢が続いていることを好感。建機各社に関しては、1〜9月油圧ショベル販売の過去最多記録などが刺激材料だ。
 本土マーケットは3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比1.13%高の2632.22ポイントで前場の取引を終えた。消費関連株が高い。資源・素材株、インフラ関連株、自動車株、証券株、ハイテク株、医薬株なども買われている。



内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース