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2018/10/22 13:27

香港前場:ハンセン2.4%高で続伸、上海総合は4.2%上昇 無料記事

 週明け22日の香港マーケットは大幅に値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比612.58ポイント(2.40%)高の26173.98ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は341.19ポイント(3.34%)高の10563.37ポイントとそろって続伸した。半日の売買代金は626億7400万香港ドルに拡大している(19日前場の売買代金は456億4600万香港ドル)。
 本土株高が追い風。当局の相場安定策に対する期待感が強まるなか、上海総合指数は大幅続伸している。国務院金融安定発展委員会は20日、劉鶴・副首相の主宰で会議を開き、19日に表明した株価安定策を早期に実施する方針を確認。関係各部門が具体的な施策を発表し、実施を急ぐよう指示した。また、習近平・国家主席は20日、「民営企業の発展を支えることは共産党中央委員会の一貫した政策だ」と強調している。
 ハンセン指数の構成銘柄では、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が10.1%高、乳製品メーカー中国大手の中国蒙牛乳業(2319/HK)が7.1%高、抗生物質・ビタミンC生産の石薬集団(CSPCファーマシューティカル・グループ:1093/HK)が6.5%高と上げが目立った。時価総額上位の本土系銀行・保険株も買われている。
 業種別では、中国の証券が急伸。海通証券(6837/HK)が16.4%高、中国銀河証券(6881/HK)が15.4%高、中信証券(6030/HK)が13.6%高、華泰証券(6886/HK)が13.1%高、広発証券(1776/HK)が11.3%高とそろって二ケタ上昇した。
 食品飲料や酒造など消費関連セクターも物色される。上述した中国蒙牛乳業のほか、統一企業中国HD(ユニプレジデント・チャイナ:220/HK)が5.7%高、中国雨潤食品集団(1068/HK)が4.8%高、青島ビール(168/HK)が4.7%高、康師傅HD(ティンイー:322/HK)が4.6%高、中国旺旺HD(151/HK)が3.7%高と値を上げた。個人所得税の減税が今月から実施されたことなどを受け、消費の活発化が改めて期待されている。
 紙・パルプ、空運セクターもしっかり。玖龍紙業(2689/HK)が3.9%高、恒安国際集団(1044/HK)が2.9%高、中国東方航空(670/HK)が7.5%高、中国南方航空(1055/HK)が7.2%高、中国国際航空(753/HK)が4.2%高で引けた。
 本土マーケットも大幅続伸。主要指標の上海総合指数は、前営業日比4.17%高の2656.87ポイントで前場の取引を終えた。証券株が高い。銀行株や保険株、ハイテク株、医薬株、消費関連株、不動産株など全セクターが値上がりした。



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