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2018/11/05 13:50

香港前場:ハンセン2.7%安で4日ぶり反落、上海総合は1.0%下落 無料記事

 週明け5日の香港マーケットは値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比701.15ポイント(2.65%)安の25785.20ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が233.83ポイント(2.19%)安の10453.94ポイントとそろって4日ぶりに反落した。半日の売買代金は549億800万香港ドルに縮小している(2日前場の売買代金は841億8100万香港ドル)。
 投資家の慎重スタンスが強まる流れ。米10年債利回りが急伸するなか、先週末の米株が売られたことを嫌気した。米中通商交渉を巡る動きも不透明。トランプ米大統領が2日午後、米中の貿易交渉を楽観する一方、クドロー米国家経済会議(NEC)委員長は早期の米中合意に否定的な意見を述べた。中国景気の先行き不安も改めて意識される。中国最大の商談会、「中国輸出入商品交易会(広州交易会)」は4日に閉幕。10月15日からの約3週間で交わされた契約額は前年同期の実績を下回った。
 ハンセン指数の構成銘柄は全面安。小型電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(2018/HK)が7.5%安、不動産デベロッパー大手の碧桂園HD(2007/HK)が6.4%安、マカオ・カジノの金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が5.3%安、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が5.2%安と値下がり率上位に並んだ。
 業種別では、ハイテク関連が安い。上記した瑞声科技のほかに、半導体ファウンドリー中国大手の華虹半導体(ファホンセミコンダクター:1347/HK)が7.8%、通信機器・設備メーカー大手の中興通訊(ZTE:763/HK)が6.6%、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が4.8%、インターネットサービス中国最大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が4.7%ずつ下落した。
 セメントや鉄鋼など、景気動向に敏感な素材セクターもさえない。華潤水泥HD(1313/HK)が4.3%安、安徽海螺水泥(安徽コンチセメント:914/HK)が4.0%安、中国建材(3323/HK)が3.3%安、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が5.4%安、鞍鋼(347/HK)が4.3%安と値を下げた。
 他の個別株動向では、携帯端末OEMメーカー大手の富智康集団(2038/HK)が5.3%安と急反落。同社は2日引け後、1〜9月期の業績悪化見通しを明らかにした。不動産デベロッパー大手の広州富力地産(2777/HK)は9.0%安。増資計画が売り材料視された。
 本土マーケットは5日ぶり反落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比1.00%安の2649.84ポイントで前場の取引を終えた。消費関連株が安い。金融株、医薬株、資源・素材株、運輸株、インフラ関連株なども下げが目立っている。



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