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2019/02/01 13:31

香港前場:ハンセン0.3%安で反落、上海総合は0.8%上昇 無料記事

 1日前場の香港マーケットはまちまち。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比87.68ポイント(0.31%)安の27854.79ポイントと3日ぶりに反落する半面、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は15.93ポイント(0.14%)高の11051.66ポイントと3日続伸した。半日の売買代金は536億100万香港ドルにやや縮小している(1月31日前場は643億1100万香港ドル)。
 大型連休を前に買いが手控えられる流れ。春節(旧正月)により香港マーケットは来週、2月4日(後場)〜7日(終日)までが休場となる。また、ハンセン指数は約4カ月ぶりの高値水準を回復するなか、利食いの売り圧力も意識された。もっとも、大きく売り込む動きはみられない。米中通商協議の進展が追い風となった。米中両国は1月31日まで、閣僚級の協議を開催。協議の終了後、劉鶴副首相はトランプ米大統領と会談し、米国産大豆の輸入を大幅に増やす方針などを伝えた。トランプ氏は「習近平国家主席との首脳会談で最終合意を交わす」とする方針を示している。会談に同席したライトハイザー米通商代表部(USTR)代表は、「春節(旧正月)明けに訪中し、閣僚級会議を再度開く」と発言した。さらに米紙は31日、「中国代表団は米中首脳会談の2月開催を提案した」と報じている。
 ハンセン指数の構成銘柄では、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が2.0%安、生命保険業務アジア大手のAIAグループ(1299/HK)と光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)がそろって1.8%安と下げが目立った。
 業種別では、中国の不動産がさえない。万科企業(2202/HK)が3.2%、中国恒大集団(3333/HK)と中国海外発展(688/HK)がそろって1.4%、雅居楽集団HD(3383/HK)が1.2%、碧桂園HD(2007/HK)が1.1%ずつ下落した。
 半面、中国証券セクターは高い。中信証券(6030/HK)が3.6%、中国銀河証券(6881/HK)が2.7%、海通証券(6837/HK)が2.8%、広発証券(1776/HK)が2.3%、華泰証券(6886/HK)が2.1%ずつ値を上げた。金融当局の相場テコ入れ策が手がかり。中国証券監督管理委員会(証監会)は1月31日、「信用取引制度の担保比率の統一規制廃止などを予定している」と発表した。
 他の個別株動向では、ブタ肉生産で世界トップの万洲国際(WHグループ:288/HK)が4.9%高、中国ニット衣料最大手の申洲国際集団HD(2313/HK)が2.6%高と買われ、ハンセン指数構成銘柄の値上がり率上位に並んだ。両社は米国での売り上げが多いこともあり、米中協議の進展が買い安心感につながっている。
 本土マーケットは続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.77%高の2604.58ポイントで前場の取引を終えた。証券株が高い。医薬品株やハイテク株、消費関連株、空運・紙パルプ株、インフラ関連株、素材株、自動車株、不動産株なども物色された。


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