2019/01/03 17:35
香港大引:ハンセン0.3%安で続落、吉利汽車が8.2%下落
3日の香港マーケットはまちまち。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比65.99ポイント(0.26%)安の25064.36ポイントと続落する半面、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は1.76ポイント(0.02%)高の9835.45ポイントと反発した。売買代金は683億5300万香港ドルとなっている(2日は680億5300万香港ドル)。
中国景気の先行き不透明感が強まる流れ。米アップルが2日、「中国販売の落ち込みが想定以上だった」として、2018年10〜12月期の売上高見通しを大幅に下方修正したことがネガティブ材料だ。もっとも、下値は限定的。指数は直近の下げが大きかったこともあり、自律反発狙いの買いも散見された。前日に約1年11カ月ぶりの安値を付けた本土株指数は、プラス圏で取引を終えている。
ハンセン指数の構成銘柄では、民間自動車メーカー中国大手の吉利汽車HD(175/HK)が8.2%安、バイオ製薬・中医薬メーカーの中国生物製薬(1177/HK)と光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)がそろって6.8%安、抗生物質・ビタミンC生産の石薬集団(1093/HK)が5.8%安、小型電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(AACテクノロジーズ・ホールディングス:2018/HK)が5.4%安と下げが目立った。吉利汽車に関しては、大手ブローカーの弱気な投資判断がネガティブ。モルガン・スタンレーは最新リポートで、吉利汽車のレーティングを「アンダーウエート」に格下げし、目標株価を15.00→8.00香港ドルに下方修正した(終値は11.92香港ドル)。また、舜宇光学科技と瑞声科技は、アップルに部品供給している。販売減の懸念が高まった。
業種別では、中国の自動車が安い。上記した吉利汽車のほか、比亜迪(BYD:1211/HK)が3.6%、広州汽車集団(2238/HK)が3.4%、長城汽車(2333/HK)が2.7%、北京汽車(BAICモーター:1958/HK)が2.0%ずつ値を下げた。自動車業界を巡っては、「2019年の販売は厳しいものになる」との予測が相次いでいる。
半面、不動産セクターはしっかり。香港系の信和置業(83/HK)が4.4%高、新鴻基地産発展(16/HK)が2.9%高、恒基兆業地産(12/HK)が1.2%高、本土系の華潤置地(1109/HK)が2.7%高、中国海外発展(688/HK)が2.4%高、万科企業(チャイナ・ヴァンカ:2202/HK)が2.0%高で引けた。香港系不動産株に関しては、米金利安がプラス材料。香港は金融政策で米国に追随するため、域内金利の低下が期待された。
一方、本土マーケットは小幅続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.04ポイント安の2464.36ポイントで取引を終えた。医薬品が安い。自動車株、食品・飲料株、インフラ関連株、不動産株なども下げが目立っている。半面、金融株、エネルギー関連株、海運株、非鉄株、ハイテク関連株の一角は買われた。大型優良株が物色されるなか、上海市場の代表銘柄で構成される「上海50A株指数」は、0.29%高とプラス圏で引けている。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
中国景気の先行き不透明感が強まる流れ。米アップルが2日、「中国販売の落ち込みが想定以上だった」として、2018年10〜12月期の売上高見通しを大幅に下方修正したことがネガティブ材料だ。もっとも、下値は限定的。指数は直近の下げが大きかったこともあり、自律反発狙いの買いも散見された。前日に約1年11カ月ぶりの安値を付けた本土株指数は、プラス圏で取引を終えている。
ハンセン指数の構成銘柄では、民間自動車メーカー中国大手の吉利汽車HD(175/HK)が8.2%安、バイオ製薬・中医薬メーカーの中国生物製薬(1177/HK)と光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)がそろって6.8%安、抗生物質・ビタミンC生産の石薬集団(1093/HK)が5.8%安、小型電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(AACテクノロジーズ・ホールディングス:2018/HK)が5.4%安と下げが目立った。吉利汽車に関しては、大手ブローカーの弱気な投資判断がネガティブ。モルガン・スタンレーは最新リポートで、吉利汽車のレーティングを「アンダーウエート」に格下げし、目標株価を15.00→8.00香港ドルに下方修正した(終値は11.92香港ドル)。また、舜宇光学科技と瑞声科技は、アップルに部品供給している。販売減の懸念が高まった。
業種別では、中国の自動車が安い。上記した吉利汽車のほか、比亜迪(BYD:1211/HK)が3.6%、広州汽車集団(2238/HK)が3.4%、長城汽車(2333/HK)が2.7%、北京汽車(BAICモーター:1958/HK)が2.0%ずつ値を下げた。自動車業界を巡っては、「2019年の販売は厳しいものになる」との予測が相次いでいる。
半面、不動産セクターはしっかり。香港系の信和置業(83/HK)が4.4%高、新鴻基地産発展(16/HK)が2.9%高、恒基兆業地産(12/HK)が1.2%高、本土系の華潤置地(1109/HK)が2.7%高、中国海外発展(688/HK)が2.4%高、万科企業(チャイナ・ヴァンカ:2202/HK)が2.0%高で引けた。香港系不動産株に関しては、米金利安がプラス材料。香港は金融政策で米国に追随するため、域内金利の低下が期待された。
一方、本土マーケットは小幅続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.04ポイント安の2464.36ポイントで取引を終えた。医薬品が安い。自動車株、食品・飲料株、インフラ関連株、不動産株なども下げが目立っている。半面、金融株、エネルギー関連株、海運株、非鉄株、ハイテク関連株の一角は買われた。大型優良株が物色されるなか、上海市場の代表銘柄で構成される「上海50A株指数」は、0.29%高とプラス圏で引けている。
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