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2018/09/06 13:36

香港前場:ハンセン0.6%安で続落、上海総合は0.2%高 無料記事

 6日の香港マーケットは値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比175.35ポイント(0.64%)安の27068.50ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が62.30ポイント(0.59%)安の10583.40ポイントとそろって続落した。半日の売買代金は491億8200万香港ドルとなっている(5日前場の売買代金は481億7800万香港ドル)。
 投資家のリスク回避スタンスが続く。中国の知的財産権侵害に対抗する米国の制裁関税第3弾(中国製品2000億米ドル相当を対象)は、週内にも発動されるとの見方が強まっている。前日に急落した反動で指数はプラス圏に浮上する場面がみられたものの、上値は重く、再び売りの勢いが増した。
 ハンセン指数の構成銘柄では、マカオ・カジノの銀河娯楽集団(27/HK)が3.1%安、抗生物質・ビタミンC生産の石薬集団(CSPCファーマシューティカル・グループ:1093/HK)が2.8%安、インターネットサービス中国最大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が2.5%安、ブタ肉生産で世界トップの万洲国際(WHグループ:288/HK)が2.4%安と下げが目立った。テンセントに関しては、当局のゲーム規制もネガティブ。先ごろ明らかにされた「総量規制」に加えて、新たに「ゲーム税」と「配信ライセンス割当制」の導入観測が浮上している。世界的なハイテク株安の流れもあり、同社株は約1年ぶりの安値水準を切り下げている。
 業種別では、中国の保険がさえない。中国太平保険HD(966/HK)が3.1%安、衆安在線財産保険(6060/HK)が2.2%安、中国人寿保険(2628/HK)が1.6%安、新華人寿保険(1336/HK)が1.3%安、中国太平洋保険集団(2601/HK)と中国人民財産保険(2328/HK)がそろって0.9%安で引けた。
 半面、天然ガスや石油、石炭などエネルギー関連セクターの一角はしっかり。昆侖能源(135/HK)が3.2%、新奥燃気HD(新奥ガス:2688/HK)が2.5%、港華燃気(タウンガス・チャイナ:1083/HK)が1.4%、中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が1.6%、中国神華能源(1088/HK)が1.4%ずつ上昇した。
 本土マーケットは反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.17%高の2708.85ポイントで前場の取引を終えた。時価総額上位の金融株やエネルギー株が買われる。ハイテク株、自動車株、公益株も買われた。一方、不動産株、医薬株、インフラ関連株は値下がりしている。


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