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2019/03/08 13:33

香港前場:ハンセン1.5%安で続落、上海総合は2.9%下落 無料記事

 8日前場の香港マーケットは値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比432.21ポイント(1.50%)安の28347.24ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が233.26ポイント(2.04%)安の11226.82ポイントとそろって続落した。半日の売買代金は724億4300万香港ドルに拡大している(7日前場は587億7700万香港ドル)。
 世界景気の悪化を警戒。昨夜の欧米株市場で、主要指標が軒並み下げた軟調地合いを継いだ。欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は7日、2019年のユーロ圏経済成長率見通しを大幅に下方修正している。また、米国や中国でこれまでに公表された経済指標では、景気減速を示唆するデータが数多い。取引時間中に発表された2月の中国貿易統計では、輸出入の伸びが人民元ベースで予想外のマイナスに落ち込んだ。発表後に主要指数は下げ幅を広げている。
 ハンセン指数の構成銘柄では、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が3.6%安、生命保険事業で中国最大手の中国人寿保険(チャイナライフ:2628/HK)が3.5%安、石炭最大手の中国神華能源(1088/HK)が2.9%安と下げが目立った。
 業種別では、中国の保険・証券が安い。上記した中国人寿保険のほか、衆安在線財産保険(6060/HK)が5.6%、新華人寿保険(1336/HK)が4.3%、海通証券(6837/HK)が5.0%、中信証券(6030/HK)が4.4%ずつ値を下げた。
 非鉄やセメント、鉄鋼など素材セクターも売られる。中国アルミ(2600/HK)が7.3%安、江西銅業(358/HK)が2.4%安、中国建材(3323/HK)が4.1%安、安徽海螺セメント(安徽コンチセメント:914/HK)が3.2%安、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が3.8%安、鞍鋼(347/HK)が2.7%安で引けた。
 中国の自動車セクターも急落。前述した吉利汽車のほか、長城汽車(2333/HK)が5.3%安、華晨中国汽車HD(1114/HK)が4.5%安、比亜迪(BYD:1211/HK)と北京汽車(BAICモーター:1958/HK)がそろって3.8%安、東風汽車集団(489/HK)が3.0%安と値を下げた。
 本土マーケットも6日ぶりに反落。主要指標の上海総合指数は、前日比2.90%安の3016.22ポイントで前場の取引を終えた。金融株が下げを主導する。不動産株、資源・素材株、消費関連株、自動車株、インフラ関連株なども売られた。半面、半導体やソフトウエア開発などハイテク株の一角は物色されている。



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