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2019/03/07 13:23

香港前場:ハンセン0.5%安で5日ぶり反落、上海総合は0.02%下落 無料記事

 7日前場の香港マーケットは値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比133.26ポイント(0.46%)安の28904.34ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が84.23ポイント(0.73%)安の11507.80ポイントとそろって5日ぶりに反落した。半日の売買代金は587億7700万香港ドルとなっている(6日前場は640億1400万香港ドル)。
 外部環境の不透明感が重し。米景気懸念が強まるなか、昨夜の米株が続落したことを嫌気した。米連邦準備制度理事会(FRB)が6日報告した米地区連銀景況報告(ベージュブック)では、景気判断が前回から下方修正されている。あす8日に、中国で今年2月の貿易統計が公表されることも気がかり。米商務省が公表した貿易統計では、赤字額が過去最大を記録(対中赤字も過去最高を更新)したことが明らかにされた。ただ、大きく売り込む動きはみられない。中国では全国人民代表大会(全人代、国会に相当)が開催中とあって、景気テコ入れ策に対する期待感が根強い。
 ハンセン指数の構成銘柄では、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が7.0%安と急落。今年2月の新車販売が前年同月比で2割減少し、1〜2月の累計でもマイナス成長だったことが売り材料視された。そのほかの銘柄では、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が5.3%安、生命保険事業で中国最大手の中国人寿保険(チャイナライフ:2628/HK)が4.3%安、小型電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(AACテクノロジーズ・ホールディングス:2018/HK)が3.9%安と下げが目立っている。
 業種別では、自動車が安い。上記した吉利汽車のほか、華晨中国汽車HD(1114/HK)が5.0%、長城汽車(2333/HK)が4.1%、広州汽車集団(2238/HK)が2.1%、北京汽車(1958/HK)が1.2%ずつ値を下げた。
 不動産セクターもさえない。中国恒大集団(3333/HK)が3.0%安、雅居楽集団HD(3383/HK)が2.1%安、万科企業(2202/HK)と広州富力地産(2777/HK)がそろって2.4%安、碧桂園HD(2007/HK)が1.2%安で引けた。
 第5世代(5G)ネットワーク関連銘柄も軟調。通信設備の中興通訊(ZTE:763/HK)が5.4%安、京信通信系統HD(2342/HK)が3.6%安、基地局運営の中国鉄塔(788/HK)が1.1%安、光ファイバー・ケーブルの長飛光繊光纜(6869/HK)が1.6%安とそろって反落した。
 本土マーケットも小幅ながら5日ぶりに反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.02%安の3101.60ポイントで前場の取引を終えた。消費関連株に売りが先行する。不動産株、医薬品株、自動車株も下げた。半面、証券株、インフラ関連株、ハイテク株などは高い。


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