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2020/10/06 13:29

香港前場:ハンセン0.8%高で3日続伸、科技指数は3.3%上昇 無料記事

 6日前場の香港マーケットは値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比179.19ポイント(0.75%)高の23946.97ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は86.49ポイント(0.92%)高の9534.48ポイントとそろって3日続伸した。半日の売買代金は498億香港ドルとなっている(5日前場は544億9500万香港ドル)。
 外部環境が改善。新型コロナウイルスに感染し入院していたトランプ米大統領は5日午後6時半(日本時間6日午前7時半)、米軍医療センターを退院しホワイトハウスに戻った。大統領が早期退院したことで、米政治混乱の警戒感がひとまず薄らいでいる。トランプ大統領の病状改善や米景気指標の上振れなどを材料に、昨夜の米株は急反発した。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が6.1%高、小型電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(AACテクノロジーズ・ホールディングス:2018/HK)が5.4%高、スマートフォン中国大手の小米集団(シャオミ・コーポレーション:1810/HK)が3.4%高と上げが目立った。
 ハイテクやITの「ニューエコノミー」関連で構成されるハンセン科技指数は3.3%高。組み入れ銘柄では、上記した瑞声科技や小米集団のほか、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が8.4%高、美団点評(メイトゥアン・ディエンピン:3690/HK)が3.7%高などと値を上げている。SMICは米制裁のマイナス影響が懸念され、前日は4.6%安と急落。足元では約4カ月ぶりの安値水準に落ち込んでいた。 
 石油生産・化工や掘削、天然ガスなどエネルギー関連セクターも高い。中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が3.1%、中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が1.3%、中国石油化工(サイノペック:386/HK)が2.6%、中海油田服務(2883/HK)が3.9%、昆侖能源(クンルン・エナジー:135/HK)が2.8%ずつ上昇した。
 非鉄や建材、鉄鋼など素材セクターもしっかり。中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が5.0%高、江西銅業(358/HK)が3.1%高、中国建材(3323/HK)が2.9%高、華潤水泥HD(1313/HK)が1.4%高、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が3.5%高、中国東方集団HD(581/HK)が4.3%高で引けた。
 港湾・海運や空運の運輸セクターも物色される。廈門国際港務(アモイ国際港務:3378/HK)が4.6%高、招商局港口HD(144/HK)が3.3%高、中遠海運港口(1199/HK)が4.3%高、中遠海運能源運輸(1138/HK)が2.9%高、太平洋航運集団(パシフィック・ベイシン・シッピング:2343/HK)が1.6%高、中国国際航空(753/HK)と中国南方航空(1055/HK)がそろって2.4%高と値を上げた。
 一方、本土マーケットは国慶節に伴い、今週8日まで休場。翌9日に取引再開する。


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