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2018/11/15 13:19

香港前場:ハンセン0.4%高で反発、上海総合は0.7%上昇 無料記事

 15日前場の香港マーケットは値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比106.49ポイント(0.42%)高の25760.92ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が25.49ポイント(0.24%)高の10430.65ポイントとそろって反発した。半日の売買代金は447億4000万香港ドルとなっている(14日前場の売買代金は447億400万香港ドル)。
 騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)の好決算が追い風。インターネットサービス中国最大手のテンセントが昨日引け後に公表した7〜9月期決算は、純利益が前年同期比30%増と市場予想を大幅に上回った。売上高は四半期ベースで過去最高を記録。同社株は3.8%上昇し、1銘柄でハンセン指数を87.9ポイント押し上げている。また、米10年利回りの低下基調が鮮明化していることもプラス材料だ。ただ、上値は限定的。昨夜の米株安や、中国景気の先安観などが重しとなっている。指数はマイナス圏に沈む場面もみられた。
 業種別では、マカオ・カジノがしっかり。銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が3.6%高、金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が1.6%高、永利澳門(ウィン・マカオ:1128/HK)が1.5%高、美高梅中国HD(MGMチャイナ・ホールディングス:2282/HK)が0.8%高で引けた。「マカオのカジノ収入が11月に入り回復しているもよう」と一部で報じられたことが引き続き手がかりとなっている。
 半面、小売や食品・飲料の消費セクターはさえない。聯華超市(980/HK)が2.8%安、金鷹商貿集団(ゴールデン・イーグル・リテール:3308/HK)が1.7%安、中国旺旺HD(151/HK)が1.9%安、中国雨潤食品集団(1068/HK)が1.4%安、中国蒙牛乳業(2319/HK)が1.2%安と値を下げた。国内消費の先行き不安が続く。昨日公表された中国の各種経済指標では、10月の小売売上高が予想を下回り、伸び率が今年5月以来の低水準に落ち込んでいる。
 一方、本土マーケットは反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.69%高の2650.51ポイントで前場の取引を終えた。金融株が相場を主導。インフラ関連株、空運株、ハイテク株、不動産株、消費関連株、発電株、メディア関連株なども買われた。半面、自動車株、医薬株の一角は値下がりしている。



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