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2019/03/27 13:23

香港前場:ハンセン0.5%高で続伸、上海総合は0.6%上昇 無料記事

 27日前場の香港マーケットは値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比150.41ポイント(0.53%)高の28717.32ポイントと続伸し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が87.18ポイント(0.78%)高の11318.91ポイントと6日ぶりに反発した。半日の売買代金は494億9600万香港ドルとなっている(26日前場は476億6000万香港ドル)。
 原油相場の上昇などがプラス。WTI原油先物は昨夜、主要産油国の協調減産が延長されるとの観測で1.9%高と3日ぶりに反発した(本日の時間外取引で続伸)。米金利を巡っても、「逆イールド(長短金利の逆転)」の状態に陥ったものの、その金利差はやや縮小している。
 ハンセン指数の構成銘柄では、石油生産大手の中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が3.0%高、抗生物質・ビタミンC生産の石薬集団(1093/HK)が2.6%高、紙製サニタリー用品最大手の恒安国際集団(1044/HK)が2.4%高と上げが目立った。
 業種別では、不動産が高い。世茂房地産HD(813/HK)が7.2%、中国金茂HD(817/HK)が3.8%、万科企業(2202/HK)が2.8%、華潤置地(1109/HK)が2.3%、雅居楽集団HD(3383/HK)が1.9%、中国海外発展(688/HK)が1.8%ずつ上昇した。世茂房地産は26日引け後、13%増益の決算を公表している。
 そのほかにも業績動向を手がかりにした物色が続く。増益決算を明らかにした銘柄では、中国聯塑集団HD(2128/HK)が8.0%高、株洲中車時代電気(3898/HK)が7.0%高、中国龍工HD(3339/HK)が4.1%高などと買われた。4年ぶりの黒字浮上を予告していた網龍網絡(777/HK)も3.4%高としっかり。同社の黒字額は市場予想を上回った。
 半面、自動車セクターの一角はさえない。比亜迪(BYD:1211/HK)が4.0%安、華晨中国汽車HD(1114/HK)が2.3%安、吉利汽車HD(175/HK)が1.8%安で引けた。華晨中国汽車に関しては、同社の業績が3割増益だったものの、予想に届かなかったことが失望されている。なお、財政部は26日、新エネルギー車の補助削減を発表した。
 一方、本土マーケットは3日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.55%高の3013.57ポイントで前場の取引を終えた。金融株が相場をけん引する。消費関連株や医薬品株、エネルギー株、不動産株、空運株なども買われた。



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