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2019/01/16 13:24

香港前場:ハンセン0.3%安で反落、上海総合は0.1%下落 無料記事

 16日前場の香港マーケットは小幅に値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比66.71ポイント(0.25%)安の26763.58ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が15.19ポイント(0.14%)安の10487.43ポイントとそろって反落した。半日の売買代金は493億300万香港ドルとなっている(15日前場は496億1500万香港ドル)。
 前日に急伸した反動で売られる流れ。昨日のハンセン指数は2.0%高と急反発しただけに、利益確定の動きが先行した。米中通商問題も気がかり。ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表が先週の米中通商協議に関し、「中国側は知的財産侵害や産業構造改革の問題で進展がない」との認識を示していたことが分かった。1月末に閣僚級の協議を控え、成り行きを見守りたいとのスタンスも漂っている。ただ、下値は限定的。中国景気の先行き不安がくすぶるなか、当局が相次いで経済のテコ入れ策を打ち出していることが支えだ。指数は中盤から下げ渋りをみせている。
 ハンセン指数の構成銘柄では、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が2.7%安、小型電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(2018/HK)が2.5%安、中国ニット衣料最大手の申洲国際集団HD(2313/HK)が1.4%安と下げが目立った。申洲国際は米国での売り上げが多く、瑞声科技と舜宇光学科技は米アップルのサプライヤーとして知られる。このほか、中国政府系デベロッパーの華潤置地(1109/HK)が1.9%安と反落。同社が15日引け後に発表した昨年12月の営業実績によれば、不動産成約額は前年同期比で半減した。
 業種別では、キャリアや設備・工事、基地局などの通信関連がさえない。中国移動(チャイナ・モバイル:941/HK)が0.9%安、中国電信(チャイナ・テレコム:728/HK)が0.7%安、京信通信系統HD(2342/HK)が0.6%安、中国通信服務(552/HK)が0.4%安とそろって反落している。前日の相場では、5Gネットワーク投資の活発化を意識し、買いが先行していた。
 半面、中国証券セクターは高い。中信証券(6030/HK)が3.5%、華泰証券(6886/HK)が2.4%、海通証券(6837/HK)と広発証券(1776/HK)がそろって2.0%ずつ上昇した。私募債取引市場に関し、改革・開放が進むとの観測が流れている。
 医薬品セクターも物色される。中国神威薬業集団(2877/HK)が4.2%高、石薬集団(1093/HK)が4.0%高、中国生物製薬(1177/HK)が3.3%高、広州白雲山医薬集団(874/HK)が2.4%高、四環医薬HD集団(460/HK)が1.9%高で引けた。
 一方、本土マーケットは小反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.06%安の2568.88ポイントで前場の取引を終えた。インフラ関連株が安い。素材株、ハイテク株、金融株の一角も売られた。半面、医薬品株、不動産株、自動車株、消費関連株の一角は値上がりしている。


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