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2019/03/14 13:27

香港前場:ハンセン0.03%安で続落、上海総合は1.1%下落 無料記事

 14日前場の香港マーケットは小幅に値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比7.70ポイント(0.03%)安の28799.75ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が1.79ポイント(0.02%)安の11404.03ポイントとそろって続落した。半日の売買代金は561億1000万香港ドルとなっている(13日前場は554億5600万香港ドル)。
 本土株安が逆風。昨夜の米株高や原油上昇などを追い風に買いが先行したものの、本土株の下げ幅拡大をにらみながら、香港の各指数も中盤からマイナスに転じた。本土市場では、年初からの上げが目立っていた銘柄群の一角には、「企業幹部や大株主の一部が利益確定の売りを出している」との見方が広がっている。本土・香港の主要指標は年初から今月初めまで上昇基調を維持。なかでもA株市場で新興企業株で構成される深セン創業板指数は、年初から3月高値までの上昇率が4割を超えていた。
 なお、取引時間中に公表された今年1〜2月の中国経済指標は総じて良好。鉱工業生産額は下振れたものの、都市部の固定資産投資や小売売上高は予想に一致し、不動産開発投資は伸びが加速した。
 ハンセン指数の構成銘柄では、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)と抗生物質・ビタミンC生産の石薬集団(1093/HK)がそろって3.2%安、小型電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(2018/HK)が3.0%安と下げた。
 業種別では、中国の自動車が安い。上記した吉利汽車のほか、華晨中国汽車HD(1114/HK)が5.1%、東風汽車集団(489/HK)が4.1%、北京汽車(1958/HK)が4.0%、広州汽車集団(2238/HK)が3.4%、長城汽車(2333/HK)が2.2%ずつ値を下げた。
 半面、エネルギー関連セクターは高い。中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が3.9%、中海油田服務(2883/HK)が2.0%、中国燃気HD(中国ガス:384/HK)が2.4%、昆侖能源(クンルン・エナジー:135/HK)が1.9%ずつ上昇した。
 中国空運セクターもしっかり。中国南方航空(1055/HK)が4.5%高、中国国際航空(753/HK)が4.3%高、中国東方航空(670/HK)が3.1%高とそろって反発した。中国南方航空は昨日引け後、今年2月の営業実績を発表し、旅客数が前年同月比で10.6%増加したと報告している。
 他の個別株動向では、通信キャリア大手の中国聯通(チャイナ・ユニコム:762/HK)が3.6%高。同社が昨日引け後に報告した18年通期決算では、純利益が市場予想を上回り(前年比458%増益)、期末配当も前年実績から増額された。
 一方、本土マーケットは続落。主要指標の上海総合指数は、前日比1.09%安の2994.07ポイントで前場の取引を終えた。ハイテク株が安い。不動産株、インフラ関連株、自動車株、医薬品株、発電株、証券株なども売られた。半面、空運株、食品・飲料株、エネルギー株、銀行・保険株の一角は物色されている。


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