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2018/11/16 13:31

香港前場:ハンセン0.3%高で続伸、上海総合は0.7%上昇 無料記事

 16日前場の香港マーケットは小幅に値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比86.99ポイント(0.33%)高の26190.33ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が33.82ポイント(0.32%)高の10589.31ポイントとそろって続伸した。半日の売買代金は433億3400万香港ドルとなっている(15日前場の売買代金は447億400万香港ドル)。
 前引けにかけて上昇する流れ。米ハイテク企業の業績不安などを受け、香港の各指数は安く推移していたが、このところの下落で値ごろ感の強まった銘柄に見直し買いが入り、全体相場はプラスに転じた。米中貿易交渉の進展を期待し、上海総合指数が続伸したことも買い安心感につながっている。
 ハンセン指数の構成銘柄では、域内大手行の中銀香港(2388/HK)が2.9%高、小型電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(2018/HK)が2.3%高、石油・化学大手の中国石油化工(サイノペック:386/HK)が1.5%高と上げが目立った。
 業種別では、通信関連が高い。通信設備の中興通訊(ZTE:763/HK)と京信通信系統HD(2342/HK)がそれぞれ6.3%、3.4%、通信インフラ工事の中国通信服務(552/HK)が7.3%、光ファイバー・ケーブルメーカーの長飛光繊光纜(6869/HK)が6.9%ずつ上昇した。第5世代(5G)通信商用化の進ちょくが手がかり。ZTEは先ごろ、5G通信の実証試験を12月にスタートさせると予告している。
 自動車セクターもしっかり。北京汽車(BAICモーター:1958/HK)が4.4%高、華晨中国汽車HD(1114/HK)が2.1%高、比亜迪(BYD:1211/HK)が2.0%高、吉利汽車HD(175/HK)が1.1%高、長城汽車(2333/HK)が1.0%高で引けている。
 半面、小売や食品・飲料など消費関連セクターの一角はさえない。中国雨潤食品集団(1068/HK)が2.9%安、国美零售HD(493/HK)が1.4%安、万洲国際(WHグループ:288/HK)が0.8%安と下落した。中国国家統計局が14日公表した各種経済統計では、10月の小売売上高が大幅に下振れ。米中貿易摩擦による中国経済の減速懸念を背景に、中国消費の縮小が警戒されている。
 一方、本土マーケットは続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.71%高の2687.04ポイントで前場の取引を終えた。保険株と証券株が高い。不動産株、ハイテク株、運輸株、消費関連株の一角も買われた。半面、自動車株、医薬株などは値下がりしている。


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