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2019/01/15 17:24

香港前場:ハンセン1.7%高で反発、上海総合は1.0%上昇 無料記事

 15日前場の香港マーケットは値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比448.24ポイント(1.70%)高の26746.57ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が185.56ポイント(1.80%)高の10478.00ポイントとそろって反発した。半日の売買代金は496億1500万香港ドルとなっている(14日前場は449億7700万香港ドル)。
 中国の政策に対する期待感が改めて強まる流れ。昨年12月貿易統計の悪化を背景に、中国当局が景気テコ入れの動きを加速するとの思惑が浮上する。財政部の劉昆部長は14日、1月分の地方債発行を急ぐよう、各地方政府に指示したと発表した。これ以前にも、預金準備率の引き下げ、零細企業向け減税、「臨時5Gライセンス」の発給見通しなどが伝えられている。14日は中国景気の減速を不安視した売りが広がったものの、この日は一転して買いの勢いが増し、下げを取り戻した格好だ。
 ハンセン指数の構成銘柄はほぼ全面高(50のうち49が上昇)。小型電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(AACテクノロジーズ・ホールディングス:2018/HK)が4.8%高、米菓・飲料メーカーの中国旺旺HD(151/HK)が4.3%高、通信キャリア大手の中国聯通(チャイナ・ユニコム:762/HK)が3.8%高、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が3.7%高と値上がり率上位に並んだ。
 業種別では、キャリアや設備・工事、基地局などの通信関連が高い。上記した中国聯通のほか、中国電信(チャイナ・テレコム:728/HK)が3.8%、中国移動(チャイナ・モバイル:941/HK)が2.2%、京信通信系統HD(2342/HK)が3.8%、中国通信服務(552/HK)が3.3%、中国鉄塔(788/HK)が4.8%ずつ値を上げている。5世代(5G)ネットワーク投資の活発化が意識された。
 ゼネコンやセメント、建機などのインフラ建設関連セクターも物色される。中国建築国際集団(3311/HK)が3.0%高、中国鉄建(1186/HK)が2.7%高、中国中鉄(390/HK)が2.6%高、中国建材(3323/HK)が4.2%高、華潤水泥HD(1313/HK)が3.7%高、中国龍工HD(3339/HK)が9.9%高で引けた。
 本土系金融セクターもしっかり。衆安在線財産保険(6060/HK)が4.0%高、中国人寿保険(チャイナライフ:2628/HK)が3.6%高、海通証券(6837/HK)が2.6%高、華泰証券(HTSC:6886/HK)が2.0%高、招商銀行(3968/HK)が2.5%高、中国農業銀行(1288/HK)が2.0%高と買われた。
 本土マーケットも反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.96%高の2560.17ポイントで前場の取引を終えた。消費関連株が高い。金融株、インフラ関連株、医薬株、ハイテク株、資源・素材株など全業種が値上がりする。



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