/ 詳細
検索 (期間指定)
期間
亜州リサーチFacebook公式ページ 亜州リサーチYoutube公式チャンネル

2018/11/23 17:44

香港大引:ハンセン0.4%安で3日ぶり反落、本土系不動産セクターに売り 無料記事

 23日の香港マーケットは値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比91.73ポイント(0.35%)安の25927.68ポイントと3日ぶりに反落し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が57.90ポイント(0.55%)安の10388.53ポイントと続落した。売買代金は595億4200万香港ドルに縮小(22日の売買代金は677億3000万香港ドル)。今年最低を記録した。
 米中通商交渉の不透明感がくすぶる流れ。米紙は23日、「米政府は主要同盟国に対し、中国の通信機器メーカー華為技術(ファーウェイ)が製造する製品の使用を控えるよう呼びかけた」と関係者の話として報じた。また、トランプ米大統領は22日、「中国からの輸入品2000億米ドル相当に対する追加関税は、来年1月に予定通り10%から25%に引き上げることになるだろう」と改めて強調している。貿易問題で対立する米中の首脳は11月末、アルゼンチンで開かれる主要20カ国・地域(G20)首脳会議に合わせて会談する予定となっているが、予断を許さない状況だ。
 ハンセン指数の構成銘柄では、不動産デベロッパー大手の碧桂園HD(カントリー・ガーデン・ホールディングス:2007/HK)が3.4%安、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が3.1%安、ブタ肉生産で世界トップの万洲国際(WHグループ:288/HK)が2.1%安と下げが目立った。
 業種別では、中国の不動産が安い。上記した碧桂園のほか、万科企業(2202/HK)が3.5%、中国金茂HD(817/HK)が3.0%、雅居楽集団HD(3383/HK)が2.3%、中国恒大集団(3333/HK)が2.2%、広州富力地産(2777/HK)が1.7%ずつ値を下げた。
 海運・空運セクターもさえない。中遠海運能源運輸(1138/HK)が4.2%安、中遠海運HD(1919/HK)が3.8%安、中遠海運発展(2866/HK)が2.3%安、中国南方航空(1055/HK)が1.5%安、中国国際航空(753/HK)が1.2%安で引けた。
 ハイテク関連セクターも売られる。インターネットサービス中国最大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が1.3%安、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が2.0%安、小型電子部品メーカーの瑞声科技HD(AACテクノロジーズ:2018/HK)が1.3%安、光ファイバー・ケーブルメーカーの長飛光繊光纜(6869/HK)が3.7%安、通信機器・設備メーカー大手の中興通訊(ZTE:763/HK)が2.0%安と下落した。
 本土マーケットは続落。主要指標の上海総合指数は、前日比2.49%安の2579.48ポイントで取引を終えた。不動産株が安い。金融株、ハイテク株、運輸株、自動車株、資源・素材株、消費関連株、医薬株なども売られた。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース