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2019/04/18 13:28

香港前場:ハンセン0.6%安で続落、上海総合は0.2%下落 無料記事

 18日前場の香港マーケットは値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比181.85ポイント(0.60%)安の29942.83ポイントと続落し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が95.63ポイント(0.81%)安の11753.35ポイントと3日ぶりに反落した。半日の売買代金は504億7300万香港ドルとなっている(17日前場は533億400万香港ドル)。
 中国の金利高が逆風。前日に急上昇した上海銀行間取引金利(SHIBOR)のオーバーナイト物は、この日はやや低下したものの(前日の2.99%台→2.81%台)、依然として高い水準で推移している(今月初旬は一時1.4%台)。また、昨夜の米株安や、この日の本土株安も重しとなった。香港市場はあす19日からイースター連休(22日まで)に入ることも、買い手控え要因として意識されている。もっとも、下値を叩く動きはみられない。昨日公表された経済指標の堅調、中国の景気対策に対する期待感が相場を下支えしている。
 ハンセン指数の構成銘柄では、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が4.6%安、バイオ製薬・中医薬メーカーの中国生物製薬(1177/HK)が2.5%安、全国展開型デベロッパーの中国海外発展(688/HK)が1.9%安と下げが目立った。
 業種別では、自動車が安い。上記した吉利汽車のほか、比亜迪(BYD:1211/HK)が4.3%、広州汽車集団(2238/HK)が3.5%、長城汽車(2333/HK)が2.3%ずつ下落する。前日の相場では、新エネルギー車の購入支援策が近く発表される――との観測が流れるなか軒並み急騰していた。
 本土系不動産セクターもさえない。上述した中国海外発展のほか、華潤置地(1109/HK)が1.6%安、万科企業(2202/HK)が1.5%安、保利置業集団(119/HK)が1.4%安、広州富力地産(2777/HK)が1.2%安と値を下げた。
 半面、家電セクターはしっかり。海信科龍電器(ハイセンス・ケロン・エレクトリカル:921/HK)が2.9%高、創維数碼HD(スカイワース・デジタル:751/HK)が2.6%高、TCL電子HD(1070/HK)が2.3%高、海爾電器集団(ハイアール電器:1169/HK)が1.1%高で引けた。家電品などの消費刺激に向け、中国政府が新たな政策の実施を検討しているもよう――と伝わったことを好感している。
 他の個別株動向では、携帯端末OEMメーカー大手の富智康集団(FIHモバイル:2038/HK)が19.2%高と続騰(前日は28.2%高)。親会社、台湾・鴻海精密工業(ホンハイ:2317/TW)の郭台銘会長は17日、2020年1月に実施される台湾の次期総統選に出馬すると正式表明した。
 一方、本土マーケットは3日ぶりに反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.23%安の3255.67ポイントで前場の取引を終えた。不動産株が安い。医薬品株、金融株、資源・素材株、自動車株の一角なども売られた。半面、ハイテク株、家電株、食品・飲料株は買われている。



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