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2018/11/21 13:31

香港前場:ハンセン0.2%安で続落、上海総合は0.1%下落 無料記事

 21日前場の香港マーケットは小幅に値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比41.39ポイント(0.16%)安の25798.95ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が32.75ポイント(0.31%)安の10433.36ポイントとそろって続落した。半日の売買代金は430億4100万香港ドルとなっている(20日前場の売買代金は458億7400万香港ドル)。
 原油安が逆風。世界景気の減速で一次エネルギー需要は細る――との観測が流れるなか、昨夜のWTI原油先物は6.6%下落し、約1年1カ月ぶりの安値を切り下げた。昨夜の欧米株安に続き、本日の中国本土を含むアジア株安を受けて、世界の株安連鎖も警戒されている。ただ、下値は限定的。指数は前日の下落幅が大きかっただけに、自律反発狙いの買いも散見されている。過度の元安懸念が薄らいだ。グローベックスのNYダウ先物が反発していることも、世界の株安連鎖に対する警戒感を後退させている。
 業種別では、石油や天然ガスのエネルギー関連が安い。中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が3.2%、中国石油化工(サイノペック:386/HK)が2.3%、中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が1.8%、昆侖能源(クンルン・エナジー:135/HK)が3.0%、港華燃気(タウンガス・チャイナ:1083/HK)が2.9%、新奥能源HD(ENNエナジー:2688/HK)が1.7%ずつ下落した。
 半面、中国不動産セクターは高い。碧桂園HD(2007/HK)が2.9%、雅居楽集団HD(3383/HK)が2.3%、中国金茂HD(817/HK)が2.0%、保利置業集団(119/HK)が1.6%、中国恒大集団(3333/HK)が1.5%ずつ上昇している。中国メディアは先ごろ、住宅ローン金利低下、不動産引き締め緩和などの観測を報道した。
 ネットや半導体などハイテク関連セクターもしっかり。騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が1.9%高、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が3.9%高、ASMパシフィック・テクノロジー(522/HK)が3.0%高、華虹半導体(1347/HK)が2.6%高と買われた。
 一方、本土マーケットは小幅に続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.13%安の2642.46ポイントで前場の取引を終えた。石油・石炭株が安い。非鉄株、保険株、証券株、ハイテク株の一角なども売られた。半面、不動産株、医薬株、消費関連株などは値上がりしている。



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