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2020/10/12 13:24

香港前場:ハンセン2.0%高で3日ぶり反発、上海総合は2.3%上昇 無料記事

 週明け12日前場の香港マーケットは値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比489.58ポイント(2.03%)高の24608.71ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が251.31ポイント(2.61%)高の9869.16ポイントとそろって3日ぶりに反発した。半日の売買代金は768億6300万香港ドルに拡大している(9日前場は642億9300万香港ドル)。
 中国の政策に期待感。国務院は11日、「深センが中国の特色ある社会主義先行モデル地区を建設するための総合改革テスト実施法案(2020〜25年)」を発表し、金融・資本市場改革などを推進していく方針を示した。また、国営メディアによれば、今週14日に「深セン経済特区」設立の40周年記念式典が開かれ、習近平・国家主席が出席し、重要講話を行う予定という。本土株が大幅続伸する中、香港の各指数も段階的に上げ幅を広げた。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、最大手行の中国工商銀行(1398/HK)が6.2%高、バイオ医薬品開発受託会社の薬明生物技術(ウーシー・バイオロジクス:2269/HK)と通信キャリア大手の中国聯通(チャイナ・ユニコム:762/HK)がそろって5.8%高と上げが目立った。
 ハイテクやITの「ニューエコノミー」関連もしっかり。ハンセン科技指数が3.0%高と反発した(9月2日以来の高値水準)。組み入れ上位銘柄では、小米集団(シャオミ・コーポレーション:1810/HK)が5.7%高、騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が2.5%高、美団点評(メイトゥアン・ディエンピン:3690/HK)が3.3%高と値を上げている。
 セクター別では、中国の金融が高い。上述した工商銀行のほか、中国建設銀行(939/HK)が5.6%、中国郵政貯蓄銀行(1658/HK)が5.4%、中国太平洋保険集団(2601/HK)が4.0%、中国太平保険HD(966/HK)が2.7%、海通証券(6837/HK)が3.6%、中信証券(6030/HK)が3.5%ずつ上昇した。
 半導体セクターも急伸。中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が12.8%高、華虹半導体(1347/HK)が8.6%高、上海復旦微電子集団(1385/HK)が4.1%高で引けた。
 一方、本土マーケットは大幅続伸。主要指標の上海総合指数は、前営業日比2.27%高の3346.26ポイントで前場の取引を終えた。金融株が相場をけん引する。消費関連株、自動車株、ハイテク株、医薬品株、インフラ関連株、不動産株、資源・素材株、医薬品株など全業種が買われた。


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