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2018/10/08 17:34

香港大引:ハンセン1.4%安で5日続落、碧桂園が6.7%下落 無料記事

 週明け8日の香港マーケットは値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比370.00ポイント(1.39%)安の26202.57ポイントと5日続落し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が137.03ポイント(1.30%)安の10393.29ポイントと3日続落した。売買代金は965億8800万香港ドルに拡大している(5日の売買代金は768億2600万香港ドル)。
 高寄り後に売られる流れ。中国人民銀行(中央銀行)が預金準備率を引き下げたことを好感した買いが先行したものの、国慶節連休明けの本土株が下げ幅を広げるなか、香港の各指数もマイナスに転じた。中国の9月・外貨準備高が予想以上に減少するなか、資本流出や元安進行の懸念が強まっている。ハンセン指数は一時26187.83ポイントまで下げ、9月12日の取引時間中に付けた年初来安値(26219.56ポイント)を更新した。終値ベースでは、約1年3カ月ぶりの安値水準に達している。
 ハンセン指数の構成銘柄では、不動産デベロッパー大手の碧桂園HD(カントリー・ガーデン・ホールディングス:2007/HK)が6.7%安、マカオ・カジノの銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が6.6%安、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が6.4%安、石油・化学大手の中国石油化工(サイノペック:386/HK)が4.5%安と下げが目立った。本土系不動産については、「国慶節連休(1〜7日)の期間中、中国各地で住宅販売が低迷した」と報じられたことが売り材料視されている。
 非鉄やセメント、鉄鋼など素材セクターも安い。中国アルミ(2600/HK)が14.6%、江西銅業(358/HK)が3.0%、中国建材(3323/HK)が5.2%、華潤水泥HD(1313/HK)が4.2%、鞍鋼(347/HK)が6.2%、重慶鋼鉄(1053/HK)が4.1%ずつ値を下げた。非鉄に関しては、先週末のロンドン金属取引所(LME)でアルミや銅が急落したことを嫌気している。
 家電セクターもさえない。海信科龍電器(ハイセンス・ケロン・エレクトリカル:921/HK)が4.5%安、TCL電子HD(1070/HK)が3.9%安、海爾電器集団(ハイアール電器:1169/HK)が2.7%安、創維数碼HD(スカイワース・デジタル:751/HK)が2.3%安で引けた。
 本土マーケットは急反落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比3.72%安の2716.51ポイントで取引を終えた。時価総額上位の銘柄群が下げを主導し、ほぼ全面安の商状。不動産株、セメントや鉄鋼、非鉄などの素材株、消費関連株、自動車株、医薬株、ハイテク株などにも売りが目立っている。


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