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2019/02/14 13:32

香港前場:ハンセン0.4%安で4日ぶり反落、上海総合は0.3%下落 無料記事

 14日前場の香港マーケットは値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比105.46ポイント(0.37%)安の28392.13ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が43.41ポイント(0.39%)安の11155.69ポイントとそろって4日ぶりに反落した。半日の売買代金は606億6300万香港ドルとなっている(13日前場は626億9600万香港ドル)。
 利食い売り圧力が意識される展開。ハンセン指数は昨日まで3日続伸し、足元では約半年ぶりの高値水準を回復している。ただ、大きく売り込む動きはみられない。米中通商協議を巡るポジティブニュースが前引け近くに伝わり、指数は下げ幅を縮小させている(ハンセン指数は一時0.8%安)。米政府が定めた制裁関税引き上げ期限が3月1日に迫るなか、「期限の60日間先送りを検討する」と米関係者の話として報じられた。14〜15日にかけた閣僚級通商協議は、北京で開かれている。なお取引時間中に、今年1月の中国貿易統計が発表された。輸出・輸入の伸びはそろって上振れている。
 ハンセン指数の構成銘柄では、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が6.4%安、不動産デベロッパー大手の碧桂園HD(2007/HK)が3.9%安、ブタ肉生産で世界トップの万洲国際(WHグループ:288/HK)が3.4%安、小型電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(AACテクノロジーズ・ホールディングス:2018/HK)が3.0%安と下げが目立っている。舜宇光学科技に関しては、「2018年12月期(本決算)業績が前年比で12〜15%減益に落ち込む」との見通しを発表したことが嫌気された。マイナス成長は10年ぶりとなる。
 業種別では、中国の不動産が安い。上記した碧桂園のほか、中国恒大集団(3333/HK)が2.4%、広州富力地産(2777/HK)が2.0%、中国金茂HD(817/HK)が1.7%、万科企業(2202/HK)が1.5%ずつ下落した。
 本土系金融セクターもさえない。広発証券(1776/HK)が2.3%安、華泰証券(6886/HK)が1.9%安、海通証券(6837/HK)が1.2%安、中国人寿保険(チャイナライフ:2628/HK)が2.0%安、招商銀行(3968/HK)が1.0%安で引けた。
 本土マーケットは6日ぶりに反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.32%安の2712.43ポイントで前場の取引を終えた。金融株が下げを主導。資源・素材株、インフラ関連株、発電株なども売られた。半面、医薬品株、ハイテク株、不動産株、消費関連株は物色されている。


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