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2020/10/09 13:29

香港前場:ハンセン0.1%高で小反発、上海総合は1.9%上昇 無料記事

 9日前場の香港マーケットは小幅に値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比22.91ポイント(0.09%)高の24216.26ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が46.16ポイント(0.48%)高の9670.64ポイントとそろって反発した。半日の売買代金は642億9300万香港ドルに拡大している(8日前場は491億7100万香港ドル)。
 内外の株高が支え。追加経済対策の期待感で昨夜のNYダウは続伸し、約1カ月ぶりの高値水準を回復した。国慶節の大型連休を終えて、9日ぶりに取引を再開した本土マーケットでは、主要株価指数が軒並み上昇。連休中の海外株高に加え、国内消費市場の堅調が追い風となった。中国商務部は8日、国慶節連休(1〜8日)の国内小売・飲食業の売上高が1兆6000億人民元(約25兆円)に上ったと報告。昨年の国慶節連休と比べて、1日当たり売上高が4.9%増加したことを明らかにした。ただ、上値は重い。米中関係の悪化懸念が依然としてくすぶっている。指数はマイナス圏に沈む場面もみられた。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、スマートフォン中国大手の小米集団(シャオミ・コーポレーション:1810/HK)が2.4%高、中国ニット衣料最大手の申洲国際集団HD(2313/HK)が1.7%高、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が1.4%高と上げが目立った。
 ハイテクやITの「ニューエコノミー」関連もしっかり。ハンセン科技指数が%高と上昇した(約1カ月ぶりの高値水準)。組み入れ上位銘柄では、上記した小米集団のほか、騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が1.3%高、阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)が0.8%高、美団点評(メイトゥアン・ディエンピン:3690/HK)が4.2%高で取引を終えた。
 医薬品セクターの一角も物色される。山東新華製薬(719/HK)が3.5%高、中国神威薬業集団(2877/HK)が2.3%高、緑葉製薬集団(2186/HK)と百済神州(ベイジーン:6160/HK)がそろって2.2%高、上海復星医薬集団(2196/HK)が1.6%高、康希諾生物(カンシノ・バイオロジクス:6185/HK)が1.2%高と値を上げた。
 半面、中国不動産セクターはさえない。龍湖集団HD(960/HK)が2.7%、中国恒大集団(3333/HK)が2.1%、世茂房地産HD(813/HK)が1.5%、融創中国HD(1918/HK)が0.6%ずつ下落した。
 このほか、アップルに部品供給する光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)と小型電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(AACテクノロジーズ・ホールディングス:2018/HK)がそれぞれ1.9%安、1.6%安と値を下げている。前日までは、アップルが「10月13日(米時間)にスペシャルイベントを開催する」と速報したことを材料に買いが続いていた。
 一方、連休明け本土マーケットは反発。主要指標の上海総合指数は、前営業日比1.89%高の3278.83ポイントで前場の取引を終えた。ハイテク株が高い。資源・素材株、医薬品株、食品飲料株、インフラ関連株、海運株、不動産株、金融株など幅広く買われた。



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