5日の香港マーケットは値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比461.20ポイント（1.65％）安の27512.14ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数（旧H株指数）が154.84ポイント（1.42％）安の10735.79ポイントとそろって反落した。半日の売買代金は481億7800万香港ドルに拡大している（4日前場の売買代金は347億1500万香港ドル）。
　米中貿易戦争の警戒感が強まる。中国の知的財産権侵害に対抗する制裁関税第3弾（中国製品2000億米ドル相当を対象）を巡っては、意見公募手続きを米時間5日に終了し、その後トランプ大統領は速やかに発動するとの見方が優勢だ。
　ハンセン指数の構成銘柄は全面安。個別では、光学部品OEMメーカーの舜宇光学科技（2382/HK）が4.4％安、不動産デベロッパー大手の碧桂園HD(2007/HK)が3.8％安、米菓・飲料メーカーの中国旺旺HD（151/HK）が3.7％安、民間自動車メーカーの吉利汽車HD（175/HK）が3.3％安と値下がり率上位に並んだ。
　業種別では、海運・港湾が安い。中外運航運(368/HK)が4.8％、中遠海運発展(2866/HK)が1.8％、太平洋航運集団(2343/HK)が1.7％、中遠海運港口(1199/HK)が2.8％ずつ下落した。
　非鉄やセメント、鉄鋼など素材セクターもさえない。中国アルミ(2600/HK)が3.9％安、江西銅業(358/HK)と安徽海螺セメント(安徽コンチセメント：914/HK)、華潤水泥HD(1313/HK)、馬鞍山鋼鉄(323/HK)がそろって2.2％安と値を下げた。
　石油や石炭などエネルギー関連セクターも売られる。中国石油化工(サイノペック：386/HK)が2.5％安、中国石油天然気（ペトロチャイナ:857/HK）と中国海洋石油(CNOOC：883/HK)がそろって1.9％安、中国神華能源(1088/HK)が2.2％安、中国中煤能源(1898/HK)が1.8％安、エン州煤業(1171/HK)が1.5％安で引けた。
　本土マーケットも反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.92％安の2725.26ポイントで前場の取引を終えた。金融株が下げを主導する。エネルギー株、不動産株、素材株、運輸株、自動車株、消費関連株、インフラ関連株、医薬株なども幅広く売られた。


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