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2019/01/28 13:29

香港前場:ハンセン0.4%高で4日続伸、上海総合は0.3%上昇 無料記事

 週明け28日前場の香港マーケットは値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比115.04ポイント(0.42%)高の27684.23ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が61.24ポイント(0.56%)高の10934.91ポイントとそろって4日続伸した。半日の売買代金は538億8600万香港ドルとなっている(25日前場は576億3400万香港ドル)。
 米暫定予算の成立に加え、米金融正常化ペース鈍化の観測が支援材料となっている。米中貿易問題に対する過度な不安も後退。ムニューシン財務長官は24日、米紙のインタビューで「交渉は大きく進展している」との見解を示した。劉鶴副首相は今週30〜31日の日程で、ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表やムニューシン長官らと通商協議する予定だ。それに先駆けて、中国の関係部局次官は28日に訪米する見通しという。
 ハンセン指数の構成銘柄では、紙製サニタリー用品最大手の恒安国際集団(1044/HK)が2.3%高、国有石油大手の中国石油化工(サイノペック:386/HK)が2.1%高、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が1.9%高と上げが目立った。中国石油化工は25日引け後、2018年12月期決算を公表。純利益は事前予想を下回ったものの、現時点で嫌気する動きは限定されている。
 業種別では、中国の空運が高い。中国南方航空(1055/HK)が2.2%、中国国際航空(753/HK)が1.5%、中国東方航空(670/HK)が1.3%ずつ上昇した。元高メリットがクローズアップされる。空運各社にとって、元高はドル建ての燃油コストや債務の縮小につながるためだ。中国人民銀行(中央銀行)は朝方、人民元の対米ドル基準値を約6カ月ぶりの元高水準に設定。この日の外国為替市場でも、元高の動きが鮮明化している。また、上述した米中の協議では、人民元相場の水準についても議題に上るとの見方が有力だ。
 中国の金融セクターもしっかり。衆安在線財産保険(6060/HK)が3.1%高、新華人寿保険(1336/HK)が2.6%高、招商銀行(3968/HK)が1.5%高、中国建設銀行(939/HK)が1.2%高、華泰証券(HTSC:6886/HK)が1.1%高で引けた。
 本土マーケットも4日続伸。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.32%高の2610.14ポイントで前場の取引を終えた。金融株が相場をけん引。空運株、石油・石炭株、インフラ関連株、素材株、消費関連株、自動車株なども買われた。



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