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2018/10/25 16:32

中国大引:上海総合0.02%高で続伸、不動産と金融に買い 無料記事

 25日の中国本土マーケットは小幅に値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比0.50ポイント(0.02%)高の2603.80ポイントと続伸した。上海A株指数も上昇し、0.56ポイント(0.02%)高の2726.86ポイントで取引を終えている。
 中国当局の相場テコ入れ策などが好感される。中国銀行保険監督管理委員会は25日、「株式担保リスク」の解消に向け、新たな措置を発表した。中国では足元で、上場企業の「株式担保リスク」懸念が強まる状況。上場企業の大株主が保有する株式の多くが融資の担保として差し入れられているため、株価の下落によって強制売却につながれば、システミックな金融危機の引き金になると懸念されている。世界景気の先行き不安などで指数構成銘柄はほぼ全面安でスタートしたものの下げ幅を縮小し、引け間際にプラス転換した。
 業種別では、不動産の上げが目立つ。大手の保利地産(600048/SH)が5.6%高で引けた。中国の大手行が北京と広州で、1軒目住宅ローンの金利を引き下げたことなどが支援材料となっている。時価総額上位の金融株も軒並み高。交通銀行(601328/SH)が1.7%、中国太平洋保険(601601/SH)が3.3%、海通証券(600837/SH)が3.9%ずつ上昇した。上海市場の代表銘柄で構成される「上海50A株指数」は0.3%高と他の指数をアウトパフォームしている。
 半面、消費関連株はさえない。なかでも、白酒メーカー最大手の貴州茅台酒(貴州マオタイ:600519/SH)は2.8%安と続落し、ザラバでは約10カ月ぶりの安値を付けた。複数の現地メディアは、需要減少の懸念を指摘している。ハイテク株や医薬株、資源・素材株、インフラ関連株、運輸株なども売られた。
 一方、外貨建てB株の相場はまちまち。上海B株指数が0.93ポイント(0.34%)安の269.74ポイント、深センB株指数が0.40ポイント(0.05%)高の882.32ポイントで終了した。



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