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2019/04/11 13:25

香港前場:ハンセン0.9%安で続落、上海総合は1.4%下落 無料記事

 11日前場の香港マーケットは値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比278.55ポイント(0.92%)安の29841.01ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)も134.10ポイント(1.14%)安の11629.90ポイントとそろって続落した。半日の売買代金は711億8000万香港ドルに拡大している(10日前場は573億2800万香港ドル)。
 中国ではあす以降、3月の重要経済統計(12日に貿易統計、15日までに金融統計、17日に鉱工業生産や小売売上高など)や、第1四半期GDP成長率(17日)が相次いで公表される予定だ。市場では、「近く預金準備率が引き下げられる」との思惑が根強いものの、状況によっては見送られるとの見方もある。国務院は9日、「小規模企業の与信拡大や借り入れコスト引き下げのため、預金準備率や金利を活用すべき」との声明をウエブサイトに掲載した。なお、朝方発表された今年3月の中国物価統計では、消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(PPI)の伸びが予想通り前月から加速している。
 ハンセン指数の構成銘柄では、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が4.1%安、小型電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(AACテクノロジーズ・ホールディングス:2018/HK)とマカオ・カジノの銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)がそろって3.4%安、石油大手の中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が3.0%安と下げが目立っている。舜宇光学科技は3月のスマホ用レンズ出荷が急加速したことを手がかりに、朝方は1.8%高と上昇する場面がみられたものの、程なく売りにおされている。
 業種別では、金融が安い。海通証券(6837/HK)が3.8%、広発証券(1776/HK)が2.5%、中国人寿保険(チャイナライフ:2628/HK)と中国太平洋保険集団(2601/HK)がそろって2.6%、交通銀行(3328/HK)が2.0%、中国農業銀行(1288/HK)が1.9%ずつ下落した。
 不動産セクターもさえない。万科企業(2202/HK)がが3.3%安、中国金茂HD(817/HK)が2.6%安、中国恒大集団(3333/HK)が2.5%安、保利置業集団(119/HK)が2.0%安、雅居楽集団HD(3383/HK)が1.8%安とそろって続落した。
 空運・海運セクターも軒並み安。中国南方航空(1055/HK)が4.4%、中国国際航空(753/HK)が3.6%、中国東方航空(670/HK)が2.9%、中遠海運能源運輸(1138/HK)が3.1%、太平洋航運集団(2343/HK)が2.4%ずつ値を下げた。
 一方、本土マーケットは反落。主要指標の上海総合指数は、前日比1.36%安の3197.90ポイントで前場の取引を終えた。金融株が下げを主導する。医薬品株、素材株、不動産株、ハイテク株、消費関連株、運輸株、インフラ関連株など幅広く売られた。



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