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2019/01/29 17:49

香港大引:ハンセン0.2%安で5日ぶり反落、吉利汽車が4.1%下落 無料記事

 29日の香港マーケットは値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比45.28ポイント(0.16%)安の27531.68ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が15.08ポイント(0.14%)安の10867.42ポイントとそろって5日ぶりに反落した。売買代金は919億3300万香港ドルとなっている(28日は939億6700万香港ドル)。
 中国景気の先行きが不安視される流れ。建機大手のキャタピラーが28日に報告した2018年10〜12月期決算では、中国での需要減速が響き、アジア太平洋地域の売上高が市場予想を下回った。また、半導体のエヌビディアは28日、18年11月〜19年1月の売上高見通しを下方修正すると発表。ゲーム分野などでの販売が低迷したことに関し、同社は中国の景気悪化が主因と説明した。米中関係の悪化も警戒。米司法省は28日、イランとの不正な金融取引に関与したとして、華為技術(ファーウェイ)と同社の孟晩舟副董事長兼CFO(最高財務責任者)を起訴したと公表した。孟CFOを逮捕したカナダに対し、米当局は身柄の引き渡しを求めている。もっとも、下値は限定的。中国当局の景気テコ入れ策に対する期待が根強いなか、香港の各指数は引けにかけて下げ幅を縮小させた。
 ハンセン指数の構成銘柄では、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が4.1%安、石油生産大手の中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が3.1%安、乳製品メーカー中国大手の中国蒙牛乳業(2319/HK)が2.6%安と下げが目立った。本土系の保険株や不動産株もさえない。
 業種別では、中国の自動車が安い。上記した吉利汽車のほか、長城汽車(2333/HK)が4.4%、広州汽車集団(2238/HK)が3.3%、比亜迪(BYD:1211/HK)が1.8%、華晨中国汽車HD(1114/HK)が1.4%ずつ値を下げた。
 半面、医薬品セクターは急伸。中国生物製薬(1177/HK)が6.3%高、石薬集団(1093/HK)が3.0%高、広州白雲山医薬集団(874/HK)が2.6%高で引けた。
 他の個別株動向では、中堅鉄鋼メーカーの重慶鋼鉄(1053/HK)が8.4%高と急反発。同社は昨日引け後、18年12月期決算の大幅増益見通しを発表した。販売の強化が奏功し、設備稼働率が上昇したという。
 一方、本土マーケットは小幅続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.10%安の2594.25ポイントで取引を終えた。ハイテク株が安い。運株、空運株、素材株、インフラ関連株、自動車株なども売られた。半面、銀行・保険株、不動産株、食品・飲料株の一角は物色されている。大型優良株が堅調に推移するなか、上海市場の代表銘柄で構成される「上海50A株指数」は、0.8%高と他の指数をアウトパフォームした。


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