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2019/02/18 13:23

香港前場:ハンセン1.5%高で3日ぶり反発、上海総合は1.8%上昇 無料記事

 週明け18日前場の香港マーケットは値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比421.90ポイント(1.51%)高の28322.74ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が190.06ポイント(1.74%)高の11127.39ポイントとそろって3日ぶりに反発した。半日の売買代金は531億8500万香港ドルとなっている(15日前場は578億8900万香港ドル)。
 米中貿易戦争の終結期待が広がる流れ。15日まで北京で開かれた高レベルの通商協議に関しては、トランプ米大統領が「良好に進んだ」とコメントし、習近平国家主席も「重要な進展があった」と評価した。米中両国は協議終了後、3月1日の関税引き上げ期限を延長する可能性を示唆している。「協議は18日の週に、ワシントンで継続する方針」とも伝えられた。中国の政策に対する期待感も高まっている。広東・香港・マカオのビッグベイエリア構想「粤港澳大湾区」は、18日にも計画綱要が発表されると報じられた。
 ハンセン指数の構成銘柄はほぼ全面高(50のうち48が上昇)。域内大手行の中銀香港(2388/HK)が4.7%高、石油グループ大手の中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が4.2%高、石油・化学大手の中国石油化工(サイノペック:386/HK)と光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)がそろって3.2%高、ブタ肉生産で世界トップの万洲国際(WHグループ:288/HK)が3.1%高と値上がり率上位に並んだ。
 業種別では、マカオのカジノが高い。新濠国際発展(メルコ・インターナショナル:200/HK)が5.8%、美高梅中国HD(MGMチャイナ・ホールディングス:2282/HK)が5.1%、永利澳門(ウィン・マカオ:1128/HK)が3.7%、金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が2.8%、銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が2.0%ずつ上昇した。
 ゼネコンや建材のインフラ建設セクターもしっかり。中国交通建設(1800/HK)が3.8%高、中国中鉄(390/HK)が3.0%高、中国鉄建(1186/HK)が2.8%高、安徽海螺水泥(安徽コンチセメント:914/HK)が4.5%高、華潤水泥HD(1313/HK)が2.9%高、中国建材(3323/HK)が2.1%高と値を上げた。
 第5世代(5G)ネットワークの関連銘柄も物色される。通信設備の中興通訊(ZTE:763/HK)が5.1%高、京信通信系統HD(2342/HK)が3.1%高、基地局運営の中国鉄塔(788/HK)が3.4%高、光ファイバー・ケーブルの長飛光繊光纜(6869/HK)が3.8%高で引けた。半導体関連も買われる。華虹半導体(1347/HK)が4.3%高、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が3.2%高と上げが目立った。
 本土マーケットも3日ぶり反発。主要指標の上海総合指数は、前日比1.79%高の2730.27ポイントで前場の取引を終えた。金融株が上げを主導する。ハイテク株や医薬品株、消費関連株、資源・素材株、インフラ関連株、自動車株、不動産株、運輸株など全業種が上昇した。


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