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2020/10/13 13:03

中国前場:上海総合0.3%安で3日ぶり反落、台風警報で香港取引は中止 無料記事

 13日の中国本土マーケットは値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比9.56ポイント(0.28%)安の3348.90ポイントと3日ぶりに反落した(上海A株指数は0.28%安の3509.82ポイント)。
 売り圧力が意識される流れ。上海総合指数は足元で大幅上昇が続き、前日は9月3日以来の高値水準を回復していた。当局の元高抑制スタンスも改めてネガティブ材料として意識される。中国人民銀行(中央銀行)は10日、為替フォワード取引の準備金率を20→0%に引き下げると発表した。元ショート(元売り)のコストが低くなるため、当局が通貨高を容認しないスタンスを示唆したとみられている。外国為替市場では、前日から元安が加速。資金流入が縮小すると懸念されている。もっとも、大きく売り込む動きはみられない。地方振興や産業支援など、政策に対する期待感が自読している。(亜州リサーチ編集部)
 なお、取引時間中に公表された9月の貿易統計はまちまちの内容。輸入が予想以上に伸びた半面、輸出は予想を下回った。
 業種別では、不動産の下げが目立つ。金地集団(600383/SH)が2.4%安、保利地産(600048/SH)が1.7%安、上海世茂(600823/SH)が1.1%安で引けた。国慶節連休中の1日当たり住宅販売が前年同月比で1割減少したと伝わる中、市場の先行きが不安視されている。このほか、元安がデメリットとなる空運株、紙パルプ株も安い。金融株、ハイテク株、エネルギー株、防衛関連株、公益株なども売られた。
 半面、自動車株はしっかり。長城汽車(601633/SH)が4.4%高で取引を終えた(上場来高値を更新)。9月の乗用車小売は前年同月比で7.3%増。新車マーケットの回復傾向が材料視された。そのほか、医薬品株、食品飲料株の一角も買われている。
 一方、外貨建てB株相場は値下がり。上海B株指数が0.63ポイント(0.25%)安の255.11ポイント、深センB株指数が2.40ポイント(0.25%)安の952.24ポイントで終了した。
 なお、香港マーケットは、台風警報が発令されたため、香港証券取引所の取引規定により、前場の取引が中止。香港天文台は今日の日中ほぼ全ての時間で「シグナル8」を維持する見込みとしており、取引は終日中止される可能性が高い。



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