2018/12/28 13:35
香港前場:ハンセン0.1%高で3日ぶり反発、上海総合は0.2%上昇
28日前場の香港マーケットは小幅に値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比23.99ポイント(0.09%)高の25502.87ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が8.19ポイント(0.08%)高の9999.25ポイントとそろって3日ぶりに反発した。売買代金は225億4900万香港ドルと低水準が続いている(27日前場は265億2900万香港ドル)。
自律反発狙いの買いが先行している。ハンセン指数は27日までの下落で約2カ月ぶりの安値水準を切り下げただけに、値ごろ感が着目された。ただ、上値は限定的。新規の買い材料に乏しいなか、中国景気の先行きや米中関係の悪化などが懸念されている。
ハンセン指数の構成銘柄では、医薬品メーカーの石薬集団(1093/HK)が3.4%高、中国ニット衣料最大手の申洲国際集団HD(2313/HK)が2.4%高、香港系不動産の恒隆地産(101/HK)が1.9%高、石油大手の中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が1.7%高と上げが目立った。
業種別では、中国の医薬がしっかり。上記した石薬集団のほか、広州白雲山医薬集団(874/HK)が3.5%高、薬明生物技術(2269/HK)が2.4%高、中国生物製薬(1177/HK)が1.6%高とそろって反発した。
マカオ・カジノセクターも物色される。澳門博彩HD(SJMホールディングス:880/HK)が1.7%、金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が1.2%、銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が1.1%ずつ上昇した。クリスマス休暇シーズン(22〜26日)にマカオを訪れた旅客数は60万7000人に達し、前年同期比で15.2%増と高成長を示したことが手がかり。カジノ収入増が期待された。珠海(広東省)、香港、マカオを結ぶ海上橋「港珠澳大橋」は、10月24日に開通している。2018年は冬至(22日)からクリスマスまでのホリデーシーズンも長かった。
小売や食品・飲料、家電の消費関連セクターも買われる。金鷹商貿集団(ゴールデン・イーグル・リテール:3308/HK)が2.6%高、百盛商業集団(パークソン・リテール:3368/HK)が1.9%高、康師傅HD(322/HK)が3.0%高、海爾電器集団(ハイアール電器:1169/HK)が1.3%高と値を上げた。
半面、他の個別株動向では、国有石油大手の中国石油化工(サイノペック:386/HK)が5.1%安と続落。「子会社の中国国際石油化工聯合公司が多額の損失を出した」との報道がネガティブ。中国石油化工は昨日引け後、問題の損失は原油相場の下落によるもので、具体的な損失額に関しては、「現在精査中」と説明している。また、同子会社の役員2人が業務上の理由で停職された事実も認めた。ただ、「業務上の理由」とし、引責問題には言及していない。
一方、本土マーケットは4日ぶり反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.15%高の2486.90ポイントで前場の取引を終えた。金融株が上げを主導する。消費関連株、インフラ関連株、不動産株、発電株も買われる。半面、エネルギー株、ハイテク株、自動車株は売られた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
自律反発狙いの買いが先行している。ハンセン指数は27日までの下落で約2カ月ぶりの安値水準を切り下げただけに、値ごろ感が着目された。ただ、上値は限定的。新規の買い材料に乏しいなか、中国景気の先行きや米中関係の悪化などが懸念されている。
ハンセン指数の構成銘柄では、医薬品メーカーの石薬集団(1093/HK)が3.4%高、中国ニット衣料最大手の申洲国際集団HD(2313/HK)が2.4%高、香港系不動産の恒隆地産(101/HK)が1.9%高、石油大手の中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が1.7%高と上げが目立った。
業種別では、中国の医薬がしっかり。上記した石薬集団のほか、広州白雲山医薬集団(874/HK)が3.5%高、薬明生物技術(2269/HK)が2.4%高、中国生物製薬(1177/HK)が1.6%高とそろって反発した。
マカオ・カジノセクターも物色される。澳門博彩HD(SJMホールディングス:880/HK)が1.7%、金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が1.2%、銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が1.1%ずつ上昇した。クリスマス休暇シーズン(22〜26日)にマカオを訪れた旅客数は60万7000人に達し、前年同期比で15.2%増と高成長を示したことが手がかり。カジノ収入増が期待された。珠海(広東省)、香港、マカオを結ぶ海上橋「港珠澳大橋」は、10月24日に開通している。2018年は冬至(22日)からクリスマスまでのホリデーシーズンも長かった。
小売や食品・飲料、家電の消費関連セクターも買われる。金鷹商貿集団(ゴールデン・イーグル・リテール:3308/HK)が2.6%高、百盛商業集団(パークソン・リテール:3368/HK)が1.9%高、康師傅HD(322/HK)が3.0%高、海爾電器集団(ハイアール電器:1169/HK)が1.3%高と値を上げた。
半面、他の個別株動向では、国有石油大手の中国石油化工(サイノペック:386/HK)が5.1%安と続落。「子会社の中国国際石油化工聯合公司が多額の損失を出した」との報道がネガティブ。中国石油化工は昨日引け後、問題の損失は原油相場の下落によるもので、具体的な損失額に関しては、「現在精査中」と説明している。また、同子会社の役員2人が業務上の理由で停職された事実も認めた。ただ、「業務上の理由」とし、引責問題には言及していない。
一方、本土マーケットは4日ぶり反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.15%高の2486.90ポイントで前場の取引を終えた。金融株が上げを主導する。消費関連株、インフラ関連株、不動産株、発電株も買われる。半面、エネルギー株、ハイテク株、自動車株は売られた。
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