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2018/10/29 13:35

香港前場:ハンセン0.1%安で5日続落、上海総合は1.5%下落 無料記事

 週明け29日の香港マーケットは小幅に値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比16.58ポイント(0.07%)安の24701.05ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が44.79ポイント(0.45%)安の10013.84ポイントとそろって5日続落した。半日の売買代金は510億200万香港ドルとなっている(26日前場の売買代金は572億5800万香港ドル)。
 企業業績の先行き不安がくすぶる流れ。ハンセン指数構成銘柄50のうち、過去3カ月内にハイテク企業を中心に27銘柄が各ブローカーによって業績見通しが下方修正されている。もっとも、大きく売り込む動きはみられない。ハンセン指数は先週末まで4日続落し、足元で約1年5カ月ぶりの安値水準に落ち込んでいたこともあり、値ごろ感が着目された。指数は小高く推移する場面もみられている。
 業種別では、中国の石炭が安い。エン州煤業(1171/HK)が13.8%、中国中煤能源(1898/HK)が5.0%、中国神華能源(1088/HK)が3.2%ずつ下落した。エン州煤業が公表した1〜9月期決算は1割増益だったものの、足元(7〜9月)ベースでは3割減益。業界の先行きが不安視された。
 このほか、業績動向を材料にした値動きでは、ピックアップトラック・SUV生産の長城汽車(2333/HK)が7.9%安と大幅続落。7〜9月の5割減益(1〜9月期では4割増益)が売り材料視された。また、農機メーカー中国大手の第一トラクター(ファースト・トラクター:38/HK)は5.0%安。赤字転落を嫌気した売りが広がった。
 半面、好業績銘柄の一角はしっかり。交通銀行(3328/HK)は1.8%高。1〜9月期の増益、不良債権比率の改善が好感された。このほかの増益決算を明らかにした銘柄では、油田開発資材メーカーの山東墨龍石油機械(568/HK)が5.0%上昇している。
 空運セクターも上昇。中国東方航空(670/HK)が6.1%高、中国南方航空(1055/HK)が1.7%高、中国国際航空(753/HK)が0.8%高で引けた。東方航空の1〜9月期業績では、人民元安で為替差損を計上したことが響き4割減益を強いられたが、旅客数の伸びは堅調に推移している。中国人民銀行(中央銀行)の幹部が元安けん制の口先介入し、足元で元安の動きが一服するなか、業績の先行き不安がやや薄らいだ。
 一方、本土マーケットは続落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比1.47%安の2560.74ポイントで前場の取引を終えた。消費関連株が安い。医薬株、金融株、素材株、不動産株なども売られた。半面、ハイテク株、石油株やインフラ関連株は買われている。



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