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2019/03/18 13:36

香港前場:ハンセン0.7%高で3日続伸、上海総合は1.3%上昇 無料記事

 週明け18日前場の香港マーケットは値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比211.99ポイント(0.73%)高の29224.25ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が81.94ポイント(0.71%)高の11590.11ポイントとそろって3日続伸した。半日の売買代金は626億4000万香港ドルとなっている(15日前場は543億8100万香港ドル)。
 内外環境の改善で投資家心理が上向く。緩和的な米金融政策が持続すると期待されるなか、先週末の米株が上昇した流れを継いだ。全国人民代表大会(全人代、国会に相当)で減税方針などが示されるなど、中国の景気対策に対する期待感も続いている。本土株の上げ幅拡大をにらみながら、香港の各指数も買いの勢いを徐々に強めた。
 ハンセン指数の構成銘柄では、本土系不動産株の上げが目立つ。華潤置地(1109/HK)が6.6%高、中国海外発展(688/HK)が4.6%高、碧桂園HD(2007/HK)が4.4%高で引けた。碧桂園HDは本日、18年通期決算を公表する予定。このほか、ブタ肉生産で世界トップの万洲国際(WHグループ:288/HK)が4.7%高と大幅続伸した。市場では悪材料が出尽くしたとの見方も広がっている。同社は25日、米中貿易摩擦が影響し、18年通期業績は2割減益を強いられたと報告した。中国養豚業の「ピッグ・サイクル(豚周期)」は、大きな上昇トレンドに転換したとする観測も流れている。
 ゼネコンや建機のインフラ関連セクターもしっかり。中国鉄建(1186/HK)が2.7%高、中国中鉄(390/HK)と中国交通建設(1800/HK)がそろって1.7%高、中国龍工HD(3339/HK)が5.2%高、中聯重科(1157/HK)が2.3%高と買われた。
 主要企業の決算発表が本格化するなか、業績動向を手がかりにした物色も活発化。増益を明らかにした銘柄では、精密部品メーカーの上海集優機械(2345/HK)が7.8%高、中国紡織最大手の魏橋紡織(2698/HK)が4.4%高と急伸した。また、本日中に業績報告する銘柄では、心臓・脳血管薬で国内最大手の四環医薬HD集団(460/HK)が9.0%高、鉄鋼メーカーの鞍鋼(アンガン・スチール:347/HK)が3.6%高、中国家電大手のTCL電子HD(TCLエレクトロニクス・ホールディングス:1070/HK)が2.0%高と値上がりしている。
 本土マーケットは続伸。主要指標の上海総合指数は、前営業日比1.26%高の3059.95ポイントで前場の取引を終えた。銀行・保険株が相場をけん引する。消費関連株、インフラ関連株、資源・素材株、医薬品株、海運株なども堅調に推移した。


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