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2018/09/07 13:32

香港前場:ハンセン0.9%安で続落、上海総合は0.1%下落 無料記事

 7日の香港マーケットは値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比230.69ポイント(0.86%)安の26744.13ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が57.84ポイント(0.55%)安の10520.74ポイントとそろって3日続落した。半日の売買代金は496億3000万香港ドルとなっている(6日前場の売買代金は491億8200万香港ドル)。
 米中貿易戦争の拡大が警戒される。中国の知的財産権侵害に対抗する制裁関税第3弾(中国製品2000億米ドル相当を対象に25%の追加関税を課す)に関し、トランプ米大統領は週内にも発動するとの姿勢を崩していない。中国側も相応の対抗措置を打ち出すと表明している。自律反発狙いの買いなどでプラス圏に浮上する場面はあったものの、指数は中盤から再び下げに転じた。
 ハンセン指数の構成銘柄では、マカオ・カジノ株の下げが目立つ。銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が4.3%安、金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が3.4%安で引けた。マカオ保健当局がデング熱に関連した警報を発するなか、カジノ客数の減少が懸念されている。時価総額上位の金融や石油、ネット・通信なども売られた。
 業種別では、天然ガス関連がさえない。中国燃気HD(中国ガス:384/HK)が3.3%、昆侖能源(クンルン・エナジー:135/HK)が3.0%、港華燃気(タウンガス・チャイナ:1083/HK)が2.9%、新奥燃気HD(新奥ガス:2688/HK)が1.2%ずつ下落した。
 半面、石炭セクターはしっかり。中国神華能源(1088/HK)が1.7%高、中国中煤能源(1898/HK)とエン州煤業(1171/HK)がそろって0.9%高で引けた。燃料炭相場の上昇が好感されている。
 小売や食品・飲料など消費関連セクターも物色された。聯華超市(980/HK)が1.6%高、華潤ビールHD(291/HK)が2.0%高、中国蒙牛乳業(2319/HK)が1.8%高、中国旺旺HD(151/HK)が1.5%高と値を上げている。
 他の個別株動向では、基地局運営会社の中国鉄塔(788/HK)が6.5%高と大幅続伸。インデックスファンドなどの買い需要が期待されている。指数算出会社のFTSEラッセルは6日、中国株投資のベンチマーク指数となる「FTSE中国50指数」について、四半期ごとに行う構成銘柄見直しの結果を発表。新規に中国鉄塔株を採用することを明らかにした。中国鉄塔は8月8日に新規上場。一昨日には上場来安値を付けていた。
 一方、本土マーケットは3日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.13%安の2688.13ポイントで前場の取引を終えた。ハイテク関連が安い。銀行株や証券株、海運株、軍需関連株、ガスや発電の公益株なども売られた。半面、医薬株、空運株、不動産株、鉄鋼株、石炭株、消費関連株は買われている。



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