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2018/09/28 13:27

香港前場:ハンセン0.6%高で反発、上海総合は0.9%上昇 無料記事

 28日の香港マーケットは値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比171.17ポイント(0.62%)高の27886.84ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が123.03ポイント(1.12%)高の11062.00ポイントとそろって反発した。半日の売買代金は395億2100万香港ドルとなっている(27日前場の売買代金は416億7900万香港ドル)。
 内外株高が投資家心理を改善させる流れ。米景気の拡大期待などで昨夜の米株が上昇したことや、この日の本土株高が好感された。中国の政策に対する期待感が強まる状況。10月から個人所得税の減税が実施され、11月には一部製品の輸入関税が引き下げられるなど、政府は内需の刺激に力を入れている。
 ハンセン指数の構成銘柄では、石油大手の中国海洋石油(CNOOC:883/HK)と中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が4.3%、2.3%高、中国政府系インベストメント会社の中国中信(CITICリミテッド:267/HK)が2.3%高、中国政府系デベロッパーの華潤置地(1109/HK)が2.2%高と上げが目立った。時価総額上位の金融株も買われている。石油株に関しては、昨夜の原油高が手がかりになった。
 業種別では、食品・飲料や小売など消費関連がしっかり。統一企業中国HD(220/HK)が2.6%高、中国雨潤食品集団(1068/HK)が2.5%高、康師傅HD(ティンイー:322/HK)が1.5%高、中国蒙牛乳業(2319/HK)が1.4%高、金鷹商貿集団(3308/HK)が2.4%高で引けた。
 中国の自動車セクターも物色される。比亜迪(BYD:1211/HK)が2.9%高、東風汽車集団(489/HK)が2.0%高、広州汽車集団(2238/HK)が1.8%高、北京汽車(BAICモーター:1958/HK)が1.4%高と上昇した。
 他の個別株動向では、取引再開したバルク海運大手の中外運航運(368/HK)が42.5%高の2.58香港ドルと急騰。27日引け後、親会社の招商局集団による非公開化計画を明らかにしたことが刺激材料となっている。1株当たりの買付価格(2.70香港ドル)にサヤ寄せした格好だ。
 本土マーケットも反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.93%高の2817.73ポイントで前場の取引を終えた。金融株が相場をけん引する。消費関連株やインフラ関連株、不動産株、医薬株、自動車株なども買われた。
 なお来週は、国慶節により香港市場は10月1日が休場となる(本土市場は1〜5日が休場)。


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