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2019/01/02 16:24

中国大引:上海総合1.2%安で反落、5G関連は逆行高 無料記事

 年明け初商い2日の中国本土マーケットは値下がり。主要指標の上海総合指数は、前営業日比28.61ポイント(1.15%)安の2465.29ポイントと反落した。昨年の安値を割り込み、約4年2カ月ぶりの低水準に落ち込んでいる。上海A株指数も下落し、30.01ポイント(1.15%)安の2581.37ポイントで取引を終えた。
 中国景気の先行き不安が一段と強まる流れ。年末に公表された18年12月の製造業PMI(国家統計局などが集計・発表)が49.4に下振れしたことに続き、この日の取引時間中に発表された同月の製造業PMI(民間集計・発表)も予想を下回った。また、この日の上海先物取引所では、需要縮小の懸念で主要商品が軒並み下落(アルミは昨年来安値を更新)。投資家のリスク回避スタンスが強まった。中国の政策に対する期待感などで指数は小高くスタートしたものの、ほどなくマイナスに転じている。
 時価総額上位の金融株が下げを主導。中国工商銀行(601398/SH)が1.7%安、中国人寿保険(601628/SH)が2.2%安と値を下げた。医薬品株、自動車株、資源・素材株、インフラ関連株、不動産株なども安い。
 半面、第5世代(5G)ネットワークの関連銘柄は物色される。通信機器メーカーの東方通信(600776/SH)が3営業日続けてストップ高、光ファイバー・ケーブルメーカーの長飛光繊光纜(601869/SH)が0.8%高で引けた。昨年末に開かれた「中央経済工作会議」で5G商用化を急ぐ方針が示されるなか、「2019年は『5G元年』になる」との見方が引き続き支援材料となっている。
 一方、外貨建てB株の相場は値下がり。上海B株指数が1.15ポイント(0.42%)安の269.91ポイント、深センB株指数が2.53ポイント(0.30%)安の834.65ポイントで終了した。


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