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2018/09/13 13:27

香港前場:ハンセン1.5%高で7日ぶり反発、上海総合は0.1%上昇 無料記事

 13日の香港マーケットは値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比384.38ポイント(1.46%)高の26729.42ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が183.17ポイント(1.79%)高の10421.94ポイントとそろって7日ぶりに反発した。半日の売買代金は561億9400万香港ドルに拡大している(12日前場の売買代金は497億9200万香港ドル)。
 米中貿易摩擦の緩和期待が強まる流れ。12日の米紙では、「トランプ政権は中国政府と通商協議を再開させる意欲をもっている」と報じられた。それによれば、ムニューシン米財務長官はこのほど、今後数週間以内に閣僚級協議を開くことを中国側に提案したという。また、ハンセン指数は昨日まで6日続落し、約1年2カ月ぶりの安値を切り下げていただけに、値ごろ感も着目された。
 ハンセン指数の構成銘柄では、マカオ・カジノの金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が4.6%高、中国政府系デベロッパーの華潤置地(1109/HK)が4.4%高、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が4.2%高と上げが目立った。時価総額上位の金融やエネルギー、インターネット・通信なども買われている。
 業種別では、海運・港湾が高い。太平洋航運集団(2343/HK)が7.4%、中外運航運(368/HK)が5.4%、中遠海運HD(1919/HK)が4.2%、中遠海運港口(1199/HK)が3.0%、大連港(2880/HK)が2.1%ずつ上昇した。
 紙・パルプ、空運セクターも物色される。玖龍紙業(2689/HK)が9.0%高、理文造紙(2314/HK)が3.3%高、中国東方航空(670/HK)が2.9%高、中国国際航空(753/HK)が5.4%高、中国南方航空(1055/HK)が4.6%高と値を上げた。紙製品各社は原料を輸入し、空運各社は米ドル建て債務の比率が高いため、人民元相場の落ち着き(下げ一服)が好感されている。
 中国の自動車セクターもしっかり。吉利汽車HD(175/HK)が4.0%高、長城汽車(2333/HK)が3.8%高、華晨中国汽車HD(1114/HK)が3.2%高、広州汽車集団(2238/HK)が2.9%高、比亜迪(BYD:1211/HK)が2.8%高、東風汽車集団(489/HK)が2.0%高、北京汽車(BAICモーター:1958/HK)が1.7%高で引けた。
 本土マーケットは4日ぶり反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.14%高の2659.81ポイントで前場の取引を終えた。金融株が上げを主導する。エネルギー株、公益株、海運・空運株、インフラ関連株なども上昇した。



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