/ 詳細
検索 (期間指定)
期間
亜州リサーチFacebook公式ページ 亜州リサーチYoutube公式チャンネル

2018/10/26 13:24

香港前場:ハンセン1.4%安で4日続落、上海総合は0.6%下落 無料記事

 26日の香港マーケットは値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比351.53ポイント(1.41%)安の24642.93ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が168.83ポイント(1.66%)安の10007.73ポイントとそろって4日続落した。半日の売買代金は572億5800万香港ドルとなっている(25日前場の売買代金は571億3300万香港ドル)。
 企業業績に対する不安が浮上。生命保険事業で中国最大手の中国人寿保険(チャイナライフ:2628/HK)が25日に公表した1〜9月期決算では、純利益が前年同期比で約3割減少した。主要企業の決算報告が本格化するなか、その他大手企業の業績動向を見極めたいとするスタンスが買いを手控えさせている。人民元安の進行も警戒。中国人民銀行は26日、人民元レートの対米ドル基準値を4日連続で元安方向に設定した。外国為替市場では元安の動きが強まり、2017年1月以来の安値水準に落ち込んでいる。昨夜の米株高を好感し、朝方は買われる場面がみられたものの、上値は重く、前引けにかけて売りの勢いが増した。
 ハンセン指数の構成銘柄では、ハイテク関連の下げが目立つ。光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が9.7%安、小型電子部品メーカーの瑞声科技HD(2018/HK)が5.2%安、インターネットサービス中国最大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が3.1%安とそろって続落した。
 業種別では、中国の保険が安い。中国人寿保険は6.8%下落した。新華人寿保険(1336/HK)が4.8%、衆安在線財産保険(6060/HK)が3.6%、中国太平洋保険集団(2601/HK)と中国人民保険集団(1339/HK)がそろって3.5%、中国人民財産保険(2328/HK)が3.0%、中国平安保険(2318/HK)が2.7%ずつ下げている。
 空運セクターもさえない。中国南方航空(1055/HK)が4.7%安、中国東方航空(670/HK)が4.4%安、中国国際航空(753/HK)が3.3%安で引けた。米ドル建て債務の比率が高い空運各社をめぐっては、人民元安が懸念されている。
 半面、中国不動産セクターの一角はしっかり。万科企業(2202/HK)が2.6%高、雅居楽集団HD(3383/HK)が2.2%高、中国海外発展(688/HK)が1.1%高と上昇した。中国の主要都市で10月以降、一部の商業銀行が住宅ローン金利を引き下げている――と報じられたことが引き続き手がかりになっている。
 一方、本土マーケットは3日ぶり反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.58%安の2588.66ポイントで前場の取引を終えた。金融株が下げを主導する。ハイテク株、医薬株、空運株も売られた。半面、不動産株、資源・素材株の一角は物色されている。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース