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2019/02/20 13:28

香港前場:ハンセン0.7%高で反発、上海総合は0.2%安 無料記事

 20日前場の香港マーケットは値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比187.45ポイント(0.66%)高の28415.58ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が87.68ポイント(0.79%)高の11204.60ポイントとそろって反発した。半日の売買代金は638億3500万香港ドルに拡大している(19日前場は549億6300万香港ドル)。
 投資家のリスク選好スタンスが強まる流れ。ワシントンで開催中の米中通商交渉に関しては、トランプ米大統領が19日、「協議は複雑だが極めてうまく運んでいる」とした上で、関税引き上げ期限(3月1日)の延長を再び示唆している。交渉決裂の警戒感がやや後退した。人民元安の懸念も薄らぐ。米中協議では、「人民元相場安定の保証を合意の枠組みに組み入れる方向で両国は一致した」と一部で報じられた。中国人民銀行は朝方、人民元の対米ドル基準値を2日続けて元高方向に設定。外国為替市場では元高が急速に進んでいる。ただ、協議の結果を見極めたいとする見方もあり、本日高値からはやや値を落とした(ハンセンは一時1.3%高)。
 ハンセン指数の構成銘柄では、生命保険で中国最大手の中国人寿保険(チャイナライフ:2628/HK)が4.5%高、マカオ・カジノの銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が2.6%高。通信キャリア大手の中国聯通(チャイナ・ユニコム:762/HK)と香港系不動産の九龍倉置業地産投資(1997/HK)はそろって2.4%高と上げが目立った。
 業種別では、マカオのカジノが高い。上記した銀河娯楽のほか、新濠国際発展(メルコ・インターナショナル:200/HK)が5.7%、永利澳門(ウィン・マカオ:1128/HK)が3.9%、金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が1.5%ずつ上昇した。
 中国証券セクターもしっかり。中信証券(6030/HK)が2.9%高、広発証券(1776/HK)が2.5%高、華泰証券(6886/HK)が2.3%高、中国銀河証券(6881/HK)が1.9%高、海通証券(6837/HK)が1.4%高と値を上げた。香港証券取引所の開示資料で、Eコマース中国最大手の阿里巴巴集団(アリババ・グループ・ホールディング:BABA/NY)が投資銀行大手の中国国際金融(CICC:3908/HK)に追加出資していたことが判明した。アリババは華泰証券にも出資している。
 このほか、第一上海投資(227/HK)は5.2%高、申万宏源(218/HK)は3.9%高、海通国際証券HD(665/HK)は2.2%高で引けた。
 一方、本土マーケットは3日ぶり反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.15%安の2751.45ポイントで前場の取引を終えた。ハイテク株と医薬品株が安い。消費関連株、公益株、インフラ関連株の一角も下げた。半面、金融株、自動車株、不動産株、農業関連株などは買われている。


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